シルバーライフが進化を遂げるフrozを冷凍弁当市場に
最近、冷凍弁当市場において新たな動きが見られる。それは、株式会社シルバーライフがRNスマートパッケージングの「ラベルレスサーマル」を導入したことだ。これは、2023年5月26日より群馬工場で生産ラインに適用され、生産効率の向上と環境負荷の削減を実現するための第一歩となる取り組みだ。これまでの冷凍食品業界にはなかったこの技術の導入は、市場に新たな風を吹き込む。
急成長する冷凍弁当市場
冷凍弁当市場は、健康志向の高まりや多忙なライフスタイルの影響を受け、急速に成長している。シルバーライフもこの波に乗り、事業を拡大している。現在、この分野の生産ラインでは、リボンロールの交換が1日あたり11回も行なわれており、そのためにラインが55分も稼働停止せざるを得ない状況だった。
ラベルレスサーマルによる生産性向上
今回導入されたラベルレスサーマルにより、リボンロールの交換作業が不要になることが期待されている。これにより、これまでかかっていた時間がなくなり、稼働時間をそのまま維持したまま、冷凍弁当の製造能力が約9%向上する見込みだ。具体的には、使用済みインクリボンの廃棄物がゼロになるため、環境への負担も軽減され、さらには月あたり232kgのCO2削減が見込まれている。
新たな包装技術の実現
従来、業界でのラベルレスサーマル技術はPET基材のみで製造されていたが、今回からナイロン基材での製造も実現された。これにより、様々な包装形態へのさらなる展開が可能になる。トップシール包装やピロー包装などへの応用が視野に入っている。
環境への配慮と効率化を両立
シルバーライフの代表取締役社長、清水貴久氏は次のようにコメントしている。「製造能力に限界が見えていた中で、効率化を図り、製造能力を向上させる方法を模索していました。リボンロールの交換に要していた55分を削減したことで、冷凍弁当の製造能力を約9%向上させることができ、廃棄物の削減に貢献できることも大きな利点です。」
ラベルレスサーマルの特長とメリット
ラベルレスサーマルは、環境負荷の低減、作業工程の効率化、包材の統一による在庫管理の最適化など、様々なメリットをもたらす。
- - 環境負荷の低減:Packagingに直接印字することで、廃棄物の削減を実現。
- - 作業工程の効率化:ラベル交換作業が不要になるため、生産効率が向上。
- - 在庫管理の最適化:可変情報の印字が可能となり、包材を統一できる。
- - 視認性の向上:商品の成分表示がより見やすくなる。
このラベルレスサーマルは、リコーが開発した技術で、市場全体で活用できる可能性を秘めている。環境問題への対応は今後ますます重要になる中で、この技術は業界全体に革新をもたらすことが期待されている。
まとめ
シルバーライフの新たな取り組みは、冷凍弁当市場における生産効率の向上だけでなく、環境負荷の軽減にも寄与することが期待される。今後、ラベルレスサーマルがどのように広がっていくのか、大いに注目したいところだ。
詳しくは、
RNスマートパッケージング公式サイトや、
シルバーライフ公式サイトで確認してほしい。