長野県で開催されたeスポGOMI in 長野
2025年2月22日、長野県岡谷市の生涯学習館にて、eスポーツとごみ拾いを組み合わせた『eスポGOMI in 長野』が初めて開催されました。このイベントは、一般社団法人SOCIAL GOOD ENTERTAINMENTをはじめとする団体が協力して実現した取り組みで、日本財団が支援する海洋ごみ対策プロジェクトの一環です。
イベントの朝、参加者たちが寒い中、9時に集合。総勢51名が17チームに分かれ、午前中のごみ拾いに挑みました。受付を済ませると、参加者同士でお互いのチームを鼓舞し合う姿が見られました。《生涯学習館》は、会議や各種教室として利用される多目的な施設で、当日は約40名の観覧者も熱心にその様子を見守りました。
優勝チームの活躍
今回の大会では、全チームがそれぞれの戦略を持ってごみを拾い、順位を競いました。最も目を引いたのは「なっちゃん・はるちゃん」チーム。彼女たちは、前半戦の段階で早くも空き瓶や空き缶を800g以上も集め、一気に順位を上げました。さらに後半戦ではなんと3kg以上のごみを回収し、合計4.82kg、785ポイントを獲得。準優勝チームとは444ポイントの差をつけての完全勝利でした。優勝チームの喜びの声は、「他のチームが行っていない場所を探し、たくさんのごみを見つけました。最初は嬉しい気持ちでしたが、次第に『ごみは捨てない』と周りの人にも呼びかけたいという思いに変わりました」と、環境への思いを語りました。
熱狂のゲーム大会
eスポGOMIでは、ごみ拾いの合間に行われるゲーム大会も大きな見どころとなっています。今回は「ぷよぷよeスポーツ」が取り上げられ、幅広い年齢層の参加者が真剣に対戦しました。時には「分からない!」と声を上げながらも、皆が楽しんでプレイし、ゲームの熱気が会場全体を包みました。好成績を収めたチームには特別に後半戦が有利になるアイテムが贈られ、ゲームの結果が次のごみ拾いにどう影響するかもポイントの一つでした。
ごみの回収結果
この日のeスポGOMI in 長野では、最終的に全てのチームが協力して19.773kgのごみを回収しました。一見するときれいな岡谷市でも、細かく観察してみれば、意外と多くのごみが隠れていることが分かりました。これにより、地域の方々への環境意識の向上も期待されています。
主催団体の「湖の驛プロジェクト」は「寒い中皆さんにご参加いただき、ありがとうございました。このイベントを通じて地域貢献とコミュニケーションの大切さを再確認しました。今後も地域の方々や企業と連携して、こうした取り組みを広げていきたいです」と述べました。
eスポGOMIの意義
eスポGOMIは、ごみ拾い活動にスポーツの要素を取り入れ、社会奉仕活動を新たな形に変えた日本発の取り組みです。このイベントが目指すのは、持続可能な社会の実現。ゲームを通じてより多くの人に「環境保護」の重要性を伝えることを目的としています。eスポGOMIは、ただのイベントではなく、地域の人々が協力し、楽しみながら環境を守る一つの方法として注目されています。
この成功をきっかけに、これからもeスポGOMIが全国に広がり、さらなる環境意識の向上を促進することに期待が寄せられています。