沖縄の新たな味覚を求めて
沖縄のラグジュアリーホテル「星のや沖縄」で、秋冬限定の特別なフルコース「琉球ガストロノミア~Bellezza~」が提供される。このイベントは、2025年11月1日から2026年2月28日までの期間限定で、沖縄の豊富な伝承野菜とイタリア料理が見事に融合した料理体験を提供する。
琉球の知恵とイタリア料理の出会い
「琉球ガストロノミア」というテーマは、ただの料理を超え、沖縄独自の文化や風土を生かしたガストロノミーを表しています。特に、古くから受け継がれてきた自然薯や、18世紀に渡ってきたパパイヤなど、沖縄の伝承野菜が美味しいイタリアンテクニックに昇華されます。この美は、単なる見た目や味に限らず、身体と心に良い影響を与える「健やかな美」を意識したものです。
「御膳本草」という沖縄の本草書に記された「バランスの取れた食事は薬になる」という教えは、料理に対する深い洞察を与えています。この「クスイムン」の考え方は、日常の食べ物の力を再認識させ、健康や長寿というテーマと共に料理に新たな意味を加えています。
特別なフルコースメニュー
自然薯を使った「クーガ芋のキタッラ」
メニューの中でも特筆すべきは「クーガ芋のキタッラ」。この料理は、沖縄に1000年以上前から存在する自然薯「クーガ芋」を用いた生パスタで、イタリア語で「ギター」を意味します。この独特な形状のパスタは、強い粘りと甘みが特徴で、一口食べるとその食感に感動します。また、沖縄のソーキ(豚の煮込み肉)を使ったラグーソースとの相性も抜群です。香り豊かなピパーチがアクセントとなり、沖縄の風土を感じさせる特別な一皿に仕上がっています。
青パパイヤの「アッルンガータ」
また、青パパイヤを利用した「アッルンガータ」は、琉球王朝の宮廷料理としても親しまれた一品です。豊富なビタミンを含む青パパイヤを生かした細長いパスタは、さっぱりとしたシークヮサー風味のソースとともに提供される。
沖縄の豊かな食文化
沖縄の食文化は、地元の素材を最大限に活かした料理法が光ります。「長命草」や「フーチバー」など、島のハーブは滋養食としてだけでなく、健康維持に役立つ食材としても重宝されています。その新鮮なハーブを使った魚料理は、沖縄特有の高級魚「アカマチ」とともに味わうスタイルで、深みのある滋味が魅力的です。
贅沢なダイニング体験
ダイニングは、青と白の美しいインテリアに囲まれており、海の近くに位置していますが、全ての窓を開放することなく、プライベートな空間を保っています。沖縄の伝統的な焼き物の器や民具を用いることで、料理が更に引き立てられる工夫が施されています。
この特別なフルコースは、星のや沖縄の総料理長政井茂(まさい しげる)による独自の視点と深い知識に裏打ちされており、地元の素材や伝承を尊重しつつ、新たな味を追求する料理人の情熱が伝わってきます。
「琉球ガストロノミア~Bellezza~」は、沖縄の伝承野菜の魅力を存分に引き出したフルコースで、健康と美をテーマにした贅沢な時間を提供しています。ぜひ、この特別な機会に、沖縄の食文化を心ゆくまで堪能してみてはいかがでしょうか。
【実施情報】
- - 期間:2025年11月1日~2026年2月28日
- - 料金:1名24,200円(税・サービス料込、宿泊料別)
- - 予約:公式サイトにて前日まで受付
星のや沖縄で、日常を忘れさせてくれる特別な食の旅を体験してみてください。