アンチキャンサーテクノロジズが東京大学の支援プログラムに採択
株式会社アンチキャンサーテクノロジズは、東京大学が運営する「1stRound」の第11回支援先に選ばれたことを発表しました。このプログラムは国内最大級のアカデミア向け起業支援として知られています。予防医療やがん治療の革新を目指す同社にとって、今回の選定はさらなる成長の起点となるでしょう。
「1stRound」とは
「1stRound」は、東京大学を母体に2017年にスタートしたアカデミアからの起業を促進するプログラムです。これまでの8年半の活動で93チームを採択し、90%以上の資金調達成功率を誇ります。現在では、17の大学や研究機関が参加し、非株式資金やハンズオン支援が提供されているほか、採択企業は大手企業とのコラボレーションを図っています。
アンチキャンサーテクノロジズのミッション
アンチキャンサーテクノロジズは、悪性の膵がんや小細胞肺がんに着目した新たな治療法を開発中です。海外での研究に基づく光免疫療法や抗体療法は、既に特許出願中であり、基礎理論が整いつつあります。膵がんは年間約4万人が罹患し、その5年生存率はわずか9%と非常に厳しい現実がありますが、同社はこの死因となる疾患に立ち向かう姿勢を崩していません。
新たな治療法を目指して
西野輝泰代表は「抗がん剤の効果が限定的な中、私たちは新しい治療法を早急に患者に届けたい」と語り、研究の重要性を強調しました。膵がんだけでなく、小細胞肺がんに対する新しいアプローチも進行中で、実験の結果には手応えを感じています。目指すのは、新たな治療法でがん患者の未来を変えることです。
アンチキャンサーテクノロジズのプロフィール
アンチキャンサーテクノロジズは2023年に設立されたスタートアップで、東京都千代田区に本社を置いています。ミッションは「創薬革命」であり、難病治療に向けた革新的な医薬品の開発を行っています。大学医学部での長年の研究とデータ解析に基づくアプローチが強みとして評価されており、現在進行中の複数のプロジェクトが注目されています。
この重要な一歩を踏み出したアンチキャンサーテクノロジズの今後の展開に、業界全体が期待を寄せています。