高市早苗首相のサンタクロース姿に変化した壁画
近年、東京・青山のトーキョーミューラルスクエアで描かれた高市早苗首相の壁画に新たな加筆が施され、SNSでも大きな反響を呼んでいます。高市首相は、2025年10月に自身が総裁に選ばれた際の意志の強さを表現した険しい表情で描かれていました。しかし、年末のこの時期に柔らかなサンタクロース姿へと変わることで、街の雰囲気も新たな色合いを帯びることとなりました。
壁画の変化
この新たな壁画作品、タイトルは「PRES(id)ENT」。高市首相は、サンタの衣装を身にまとい、微笑みをたたえています。これにより、作品は年末の祝いの空気を反映したものになり、立ち寄る通行人を楽しませています。以前の作品からの大きな変化に、多くの人が興味を示し、撮影を行う姿が目立ちました。
OVER ALLsが手掛けたこのプロジェクトでは、単なる壁画に留まらず、時間の流れや社会の変化を反映させることを目指しています。高市美を表現した初版の壁画から、サンタ姿への移行は、アートを通じて時事問題に光を当てる新たな試みとして評価されています。
トーキョーミューラルスクエアとは?
トーキョーミューラルスクエアは、東京都港区にあるOVER ALLs本社ビルの外壁に位置する壁画専用スペースです。報道として話題の人物やテーマを取り上げ、壁画として表現することで、通行人や訪れる人々に強いメッセージを届ける役割を果たしています。まさに、NYのTimes Squareのように、壁面がメディアとして機能するイメージが根底にあります。
過去の壁画作品
これまでに、さまざまな著名人の壁画が制作されています。例えば、2024年11月にはトランプ大統領、同年12月には漫画家の鳥山明氏、2025年3月にはタモリさん、2025年7月には長嶋茂雄さんをモチーフにした作品が完成しました。これらの作品も高市首相の壁画同様に、注目を集めてきたのです。
今後もトーキョーミューラルスクエアでは、時事的な話題に合わせた新たなアートが登場する予定です。次回の加筆や新作制作は2026年1月上旬を計画しています。
ARTと報道の融合
今回のプロジェクトは、アートが報道の手段として役立つことを再認識させるものです。緊張感のある表情を持つ高市首相から、温かいサンタクロース姿への変化は、ただ見た目の変化だけでなく、時代背景や社会の空気をしっかりと伝えています。「報道としてのアート」という理念の下、時代ごとの心象風景を描き、私たちに多様な視点を提供する重要な役割を果たしています。
OVER ALLs について
このプロジェクトを手掛けたのは、2016年に設立された株式会社OVER ALLsです。代表の赤澤岳人氏と画家の山本勇気氏が合作し、制作した壁画は、日本国内外で300点以上に及びます。また、みずほ銀行や損保ジャパンなどの企業とのコラボレーションも行い、幅広いメディアでの紹介もされています。
ジーンズを背負ったサンタの新たな姿を通じて、高市早苗首相の新たな一面や、アートの力を感じることができるトーキョーミューラルスクエア。その今後の展開にも期待が高まります。