ヤマイチ水産が最新の冷凍工場を竣工
2023年10月、ニチモウ株式会社のグループ企業であるヤマイチ水産が、北海道紋別市に新しい冷凍工場を完成させました。この新工場の特徴は、従来の冷却機器を自然冷媒に切り替えることで、環境への配慮を徹底している点です。冷凍機器の脱フロン化が進められたことにより、温室効果ガスの排出を削減する取り組みが行われています。
新冷凍工場では、すり身の凍結や金属検出、梱包工程を全て自動化。コンベアによってそれぞれのプロセスがスムーズに連携されています。これは業界初の試みで、作業効率の向上に寄与しています。また、出荷エリアでは室温管理がなされており、品質管理が徹底されています。
工場の稼働にあたり、職員の約40〜50%を削減する省人化が実現しました。余剰な人員については、別の部門への配置転換により、一次処理や原材料の管理を強化する体制が整いました。このようなシステムの導入は、作業者の負担を軽減するだけでなく、製品の品質向上にもつながります。
ヤマイチ水産は、今後もニチモウグループ全体で「浜から食卓までを網羅し繋ぐ」という理念のもと、環境に配慮した、安全で安心な水産物の提供を目指していきます。省力化と品質管理の両立を実現する新冷凍工場は、その第一歩となるでしょう。
新冷凍工場の具体的な住所は、北海道紋別市渚滑町7丁目40番地です。設立に際しては、令和6年度二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金を活用しています。このような根本的な取り組みは、今後の水産業全体にポジティブな影響をもたらすことが期待されます。
ヤマイチ水産は、持続可能な未来に向けて、水産物加工業界におけるリーダーシップを発揮し続けるでしょう。また、多くの人々に愛される水産物の提供を通じて、地域経済の発展にも貢献していくことが求められています。