キルギスに新たに設立された「Kyrgyz-Japan Digital University」
2025年8月5日、中央アジアのキルギス共和国に「Kyrgyz-Japan Digital University(キルギス・ジャパン・デジタルユニバーシティ)」が設立されました。この新しい大学の設立は、eラーニングソリューションの専門企業である株式会社デジタル・ナレッジと、キルギス日本センター(KRJC)が手を組んで実現したものです。これは、キルギスにおける日本の教育の輸出と、人材育成を目指した試みの一環です。
これまでの実績を生かした教育モデル
デジタル・ナレッジは、すでにウズベキスタンに私立大学「Japan Digital University」を設立しており、そこでは現地の学生が日本の大学のカリキュラムを受講し、デュアルディグリーを取得する機会を提供しています。現在、600人以上の学生がこのプログラムに参加しています。この成功を受けて、キルギスでも同様のモデルを導入し、現地の若者に日本の高度な教育を届けることを目指しています。
デュアルディグリー取得が可能な新しい機関
設立されたKyrgyz-Japan Digital Universityでは、学生は日本語とITに特化した教育を受けるだけでなく、日本の提携大学の遠隔教育課程を履修することで、両国からの学位取得を目指します。これにより、学生は在学中から日本語能力を高め、卒業後は日本のIT企業への就職を確実に目指せる国際的人材として育成されます。
日キルギス間の協力強化
「Kyrgyz-Japan Digital University」は、キルギスの科学的な潜在能力を高め、同国の次世代を担う専門人材を養成することで、持続可能な社会の成長に寄与することを目標としています。今後は、JDUと同じく、日本の大学や企業との連携を強化した教育・研究・就業のプログラムも展開される予定です。
加えて、この新しい教育機関は単なる人材供給にとどまらず、日本とキルギスの双方において技術や人的交流を促進し、国際的なパートナーシップの強化にも貢献すると期待されています。
KRJCの役割
キルギス日本センター(KRJC)は、キルギス政府と日本の合意に基づき1995年に設立されました。その目的は、日本とキルギスの相互理解を深めること、日本語の普及、キルギスの市場経済化を進めるためのビジネス人材の育成です。これまでの30年間の活動により、両国間の交流を強化し、ニーズに応じたサービスを提供する体制を整えています。
デジタル・ナレッジについて
デジタル・ナレッジは、教育に関する革新的なソリューションを提案する企業です。日本で初めてのeラーニング専門ソリューションベンダーとして、教育機関や企業に向けて、知識をより効率的に流通させることをミッションとしています。今後も、質の高い教育環境を提供し、世界中の学生の夢を支えることを目指しています。
このように、新たに設立されたKyrgyz-Japan Digital Universityは、キルギスの未来を切り拓く重要な一歩となるでしょう。教育を通じて、両国の関係のさらなる発展が期待されます。