東京23区の中古マンション価格が過去最高を記録
東京都における不動産市場の動向が注目を集めています。株式会社LIFULLが提供する「LIFULL HOME'Sマーケットレポート」によると、東京23区のファミリー向き中古マンションの平均価格が1億822万円に達し、これまでの最高値を更新しました。驚くことに、これは前年同月比で146.0%の上昇を示しており、20か月連続で上昇しています。
ファミリー向け物件の価格動向
特にファミリー向けの中古マンションは人気を集めています。掲載価格がこのように上昇している背景には、都心エリアの需要の増加があると考えられます。また、これに伴い、東京23区内の反響価格も7,020万円と、前年同月比で113.2%の増加を見せており、初めて7,000万円を上回りました。
さらに、東京都心の6区(千代田区、港区、中央区、新宿区、渋谷区、文京区)のファミリー向き中古マンションは、価格が1億7,305万円(前年同月比148.2%)に達し、こちらも過去最高を更新しました。反響価格も1億1,073万円で、前年同月比120.8%と急激に上昇しています。
シングル向きマンションの動向
一方で、シングル向きの中古マンションの価格も上昇しています。東京23区の掲載価格が6,536万円(前年同月比138.4%)で、こちらも過去最高を更新し、11か月連続で上昇しています。東京都心6区では8,463万円(前年同月比142.5%)に達しました。東京都下のシングル向き物件も2,336万円(前年同月比115.3%)に達し、こちらも最高記録を達成しています。
中古一戸建ての価格も上昇
また、中古一戸建ての価格にも注目が集まります。同じく東京23区内の中古一戸建ての掲載価格は9,172万円で前年比116.4%の上昇を示しており、東京都心6区ではさらに高い1億2,110万円(前年同月比107.8%)に達しています。東京都下でも3,873万円(前年同月比111.9%)となり、全体的に価格が上昇傾向です。
集計データの詳細
これらのデータは、LIFULL HOME'Sに登録された居住用中古区分マンションや居住用中古一戸建てに基づいています。ファミリー向き物件は2DK、2LDK、3Kなどが含まれており、シングル向き物件にはワンルーム、1Kなどが含まれています。ただし、注意すべきは東京都心6区と東京都下での価格差です。都心部が大きく価格を引き上げており、東京都下の掲載価格は3,600万円で、23区との価格差は7,222万円となっています。
中古住宅市場の将来は?
今後の不動産市場に関しては、価格の高騰が続くのか、それとも何らかの調整が入るのかが注目されます。特にファミリー層をターゲットとした物件の需要は今後も続くと考えられ、引き続き市場に影響を与えることでしょう。
このように、中古マンション価格の高騰は、東京都心の不動産市場の活況を示す一因となっています。興味のある方は、LIFULL HOME'Sを通じて具体的な物件情報をご確認ください。