2025年大阪・関西万博の後も続くサステナブルな取り組み
2025年の大阪・関西万博において導入された「マイボトル洗浄機」が、開催後もその使命を継続します。象印マホービン株式会社は、三菱地所プロパティマネジメント株式会社(以下、地所PM)のオフィスへこの洗浄機を移設することを発表しました。この移設は、マイボトルの普及を促し、プラスチック廃棄物を削減する意識を高めることを目的としています。
「マイボトル洗浄機」とは?
「マイボトル洗浄機」は、2006年からマイボトルの普及を目的に活動している象印マホービンによって開発されたもので、マイボトルの利用促進とともに、環境への負荷を減らす努力もしています。実際、この洗浄機を使えば、約20秒でマイボトルをきれいに洗浄・除菌できるため、手間を軽減することができます。
万博期間中には、会場内に設置された10台の洗浄機が活躍し、洗浄回数は158,488回に達しました。これにより、総CO2削減量は約12,837kgに及び、環境保護に寄与しました。
地所PMとの協力の背景
この洗浄機の移設には、地所PMの「廃棄物削減」および「リサイクル率向上」を目指す企業ポリシーが大きく関わっています。地所PMは、企業としての持続可能性を重視し、環境保護の取り組みを強化しています。
自身のオフィスでの使用済紙コップの回収・リサイクルに注力しており、2024年度には約243.5kg、2025年度には約394.5kgもの使用済紙コップをリサイクルする予定です。この成果を踏まえ、マイボトルへのシフトを加速するため、洗浄機の導入を決定したのです。
社員の啓発と意識変容
この取り組みは、単なる機器の導入に留まらず、社員たちの意識と行動を変える狙いも含まれています。「マイボトル洗浄機」を導入することで、社員がマイボトルを持ち歩くことへの心理的ハードルを下げ、日常の習慣にすることを促進するのです。これにより、廃棄物削減の意識がさらに強化されることでしょう。
最後に
象印マホービンと地所PMの共同で進めるこのプロジェクトは、より持続可能な社会の実現に向けた重要な一歩です。今後もマイボトル洗浄機を通じて、多くの方々にマイボトルの利用促進を促し、環境保護に寄与していくことが期待されています。私たち一人ひとりが、環境について考えることが、未来のためにできる大切なアクションとなるのです。