スマホ活用の二分化
2013-02-22 21:01:43
スマートフォンの二極化:活用術の違いが満足度に影響する
スマートフォンの二極化:活用術の違いが満足度に影響する
近年、スマートフォンの普及が進んでいます。しかし、ユーザーの満足度やアプリの活用状況には大きな差があることが、オリコンの調査結果から明らかとなりました。この調査は、54.3%の人々がスマートフォンを持っていると答えた中で、満足度や使用感が大きく異なる二つの層に分かれることが分かりました。具体的には、スマートフォンを上手に活用している「神スマ層」と、アプリ利用に消極的な「(仮)スマ層」に分類されます。
調査の概要
今回の調査は、2013年2月6日から2月13日まで、20〜40代の男女を対象に全国で実施されました。合計1,326人のデータが集められ、スマートフォン利用者の実態が浮き彫りになりました。
神スマ層 VS (仮)スマ層
スマートフォンユーザーの中で、「神スマ層」と「(仮)スマ層」はそれぞれ47.6%と52.4%となっています。「神スマ層」は多様なアプリを積極的に利用しており、1日の平均スマートフォン利用時間は2.5時間、フリック入力の操作やカスタマイズも得意です。一方で「(仮)スマ層」は、1日の利用時間が2.0時間と短く、スマートフォンを使うことに苦手意識を持つ人が5割以上もいます。
アプリ活用の違い
「神スマ層」では、平均ダウンロードアプリ数が18.0個、日常的に使われるアプリが7.1個と多様なカテゴリのアプリが活用されています。特にSNS関係のアプリが好まれており、積極的に新しいアプリを試す姿勢が見受けられました。
一方で「(仮)スマ層」は、ダウンロードしたアプリ数が平均で11.8個と少なく、よく使うアプリも5.4個にとどまります。消極的な姿勢がうかがえ、アプリの選び方が分からず、活用が進まない状況です。
スマホを使いこなしたい意欲
興味深いのは、「(仮)スマ層」でも79.5%が「スマホを使いこなしたい」と感じており、彼らがこの問題解決のヒントを求めていることがわかります。「神スマ層」にその活用術を尋ねると、アプリの配置やアイコンのカスタマイズ、複数のアプリを一つのフォルダーにまとめるテクニックが出てきました。
成功するためには、スマートフォンがただの便利な道具であることを理解し、能動的に利用することがカギです。「(仮)スマ層」は、フィーチャーフォンの延長ではなく、新たなツールとしてスマートフォンを受け入れる必要があります。無意識に利用するのではなく、自分に合った使い方を探ることが、より充実したデジタルライフへとつながるでしょう。
まとめ
この調査から見えてきたのは、スマートフォン利用に対する意識や行動の違いが、満足度や使用感に影響を与えているという事実です。「神スマ層」は、多様な機能を使いこなし充実したスマホライフを送っている一方で、「(仮)スマ層」はその価値を十分に理解できずにいるのが現状です。環境や意識の変化から、スマートフォンの可能性を引き出すための課題が見えてきました。スマホをただの通信ツールとしてではなく、生活の一部と捉える時、そこにさらなる満足感が待っているかもしれません。
会社情報
- 会社名
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オリコンDD株式会社
- 住所
- 東京都港区六本木6-8-10STEP六本木
- 電話番号
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03-3405-5252