2024年ITフリーランス人口が35万人を超え、成長が続くフリーランス市場

近年、ITフリーランス市場の動向が急速に変化しています。INSTANTROOM株式会社が発表した『ITフリーランス及びフリーランスエージェント市場白書 2025』によると、2024年にITフリーランスの人口は約35万3千人に達する見込みです。これは前年比で107.1%の成長を示しており、さらに2028年にはその数が45万人を超え、国内のIT人材の40%を占めると予測されています。

特に注目すべきは、フリーランスエージェント市場の拡大です。2024年には市場規模が2,562億円に達し、2028年には4,300億円に成長する見込みで、年平均成長率（CAGR）は10%以上とされています。この背景には、フリーランス新法の施行が影響しています。法律面での契約や報酬の明確化が求められることで、フリーランスとして働く人たちにとっての法的な保護が強化され、安心して働ける環境が整い始めています。

また、IT業界では、AIやクラウド技術の普及が進む中で、高度なスキルを持つ人材へのニーズが急増しています。特にスタートアップ企業での実績がある新しい業務モデルが、中堅や大手企業へ広がりを見せ、「必要なスキルを必要な期間だけ」という戦略的な人材調達が一般化しています。これにより、フリーランスとして働くエンジニアたちには、プロジェクト単位での起用が増加し、報酬も高まる傾向にあります。

フリーランスの働き方も大きな変化を迎えています。完全リモートからハイブリッド型の働き方へとシフトし、勤務条件が多様化する中で、フリーランスと企業のマッチングが複雑になる一方、専門性の高いニーズに応じた単価上昇がみられるようになっています。

INSTANTROOMの代表取締役である曽根弘介氏は、「本白書では、制度、技術、働き方の3つの変化が重なった2024年の現状を整理しました。これが企業やフリーランスの皆さんにとって、戦略考案の一助になればと願っています」とコメントしています。

このように、ITフリーランス市場は今後も成長が予想され、企業とフリーランスの新たな関係が築かれていくことでしょう。『フリーランスボード』では、ITフリーランス向けの求人情報を豊富に提供しており、エージェントや案件サイトを一つ一つ調べることなく効率的に仕事を探すことができます。また、エージェントの特徴や評判、取り扱い案件の傾向も比較することができるため、フリーランスとしてのキャリアを考える際に非常に役立つツールとなっています。

デジタル化が進む現代において、ITフリーランスはますます重要な存在となるでしょう。今後、企業とフリーランスの協力関係が強化されていくことを期待しましょう。