コーヒー愛から生まれた革新的な技術!仮設トイレの常識を変える「感染予防型仮設トイレ」
「コーヒーの美味しさを追求した結果、仮設トイレの開発にたどり着いた」
一見、全く関係ないように思えるこの言葉の裏には、金沢大学名誉教授 廣瀬幸雄氏の熱いコーヒー愛と、独自の技術開発への情熱がありました。
廣瀬教授は、水素研究の第一人者である一方、コーヒー好きとしても知られています。長年、コーヒーの焙煎方法を研究し、電子レンジや遠赤外線を使った独自の焙煎機を開発するなど、”覚めても美味しい珈琲”を生み出すため、様々な挑戦を続けてきました。その過程で生まれたのが「水素焙煎珈琲」の技術です。
この技術を応用し、仮設トイレの悪臭問題解消に挑んだのが、インプルーブエナジー株式会社です。同社は、廣瀬教授と共同で「感染予防型仮設トイレ」を開発しました。
特許技術で臭いを抑え、衛生的で快適な空間を実現
「感染予防型仮設トイレ」の最大の特徴は、特許技術である水素水加熱水蒸気を汚物のタンク内に噴射することで、臭いの元となる細菌の増殖を抑制し、悪臭を大幅に軽減することです。
従来の仮設トイレは、悪臭が強く、利用者にとって不快な空間でした。しかし、この技術によって、臭い問題が解決され、より衛生的で快適な空間が実現しました。
被災地支援で感謝とサプライズの輪
インプルーブエナジー株式会社は、2023年1月に発生した能登半島地震の被災地に対し、「感染予防型仮設トイレ」を無償で貸与しました。
廣瀬教授も自ら被災地を訪れ、設置作業を手伝いました。被災地の状況を目の当たりにした廣瀬教授は、新たに水素水シャワーブースの開発にも取り組み、4台を無償で貸与・設置しました。
被災地では、仮設トイレの利用者から感謝の声が寄せられ、中には、手作りの欄間やランタンを贈呈するといった、温かいサプライズもありました。
社会貢献と更なる技術開発への意欲
インプルーブエナジー株式会社は、今後も被災地への支援を継続するとともに、建設現場や野外イベント会場など、様々な場所で「感染予防型仮設トイレ」の事業展開を進め、労働環境の改善に貢献していくことを目指しています。
コーヒーの美味しさを追求した結果、生まれた「感染予防型仮設トイレ」。この革新的な技術は、社会に新たな価値を提供し、人々の生活をより快適なものにしていくでしょう。