神戸ポートタワーでの「トリビュート21」特別展示
神戸ポートタワーでは、ユネスコ本部とフェリシモが協力して実施する「トリビュート21 プレートプロジェクト」の一環として、特別展示が行われています。このイベントは9月19日から10月31日まで開催されており、昼も夜も多くの訪問者で賑わっています。展示会の目的は、アートを通じて多くの人々へメッセージを届け、特に困難な状況にある子どもたちの未来を支えていくことです。
展示の特徴
特に注目されるのは、著名なアーティストやデザイナー、俳優たちが手掛けたデザインプレートの数々です。これまでに650枚以上の作品が制作されており、今回の展示でも、過去の傑作から厳選されたレプリカが展示されています。参加アーティストには、ソニア・リキエルや岸本斉史(『NARUTO-ナルト-』の原作者)、安野モヨコ、そしてプロスキーヤーの武豊など非常に多岐にわたる顔ぶれが揃っています。展示エリアは、神戸ポートタワーの展望フロア1階「Gallery 360」と2階のショップ「Kobe Port Tower Shop by Felissimo」に広がっています。
特に注目すべきポイントは、展望フロア5階に新たに追加されたデザインプレートの展示です。2023年には、岸本斉史、安野モヨコ、小山宙哉の新作が加わり、来場者の目を楽しませています。これらの作品はそれぞれ、動物保護や森林保全を目的としたチャリティ活動にも寄付されるという意義深い内容となっています。
運営の思い
「トリビュート21」は、1996年に開始されたプロジェクトで、戦争や災害に傷ついた子どもたちにアートに触れる機会を提供することを目的としています。この活動を通じて、アートが未来への希望をもたらす力を信じ、フェリシモとユネスコが手を取り合っています。特に展示中に販売される「ナルト&九喇嘛(クラマ)」デザインのプレートについては、収益の一部が旭山動物園ほか支援先に寄付され、直接的な社会貢献に繋がっています。
参加アーティストのメッセージ
展示に参加したアーティストたちは、皆それぞれ心温まるメッセージを寄せています。岸本さんは「未来の子どもたちへの助けになれば」と語り、安野さんも「日本の自然を守りたい」と願いを込めています。小山さんは、チャリティ活動が多くの子どもたちの夢の実現に寄与することを期待していると述べています。
神戸ポートタワーの魅力
神戸ポートタワーは、1963年の開業以来、神戸の象徴的な存在として多くの人々に親しまれています。今年の4月26日には60周年を迎え、新たにリニューアルオープンしました。今回の展示を訪れる方は、美しい神戸の景色を楽しみながら、アートを通じた社会貢献にも参加できる貴重な機会です。展望フロアへの入場は有料ですが、各種飲食店やショップはチケットなしでも楽しむことができます。来場される方は、事前に日時指定のWEBチケットを取得することをお勧めします。
まとめ
「トリビュート21」の特別展示は、アートの力で未来を変えていく素晴らしい取り組みです。皆さんもぜひ、神戸ポートタワーに足を運んで、アートに触れ、その背景にある思いを感じてみてください。展示は10月31日まで。お見逃しなく!