日本発ブロックチェーン「Kogarashi」の革新
最近、株式会社インバースが開発したブロックチェーンプラットフォーム「Kogarashi」で、送金時にトランザクションの金額を秘匿化する機密送金機能が導入されました。この新機能により、送金者は送金の過程で金額を他のユーザーに知られる心配がなくなります。
Kogarashiでは、デフォルトでユーザーのアドレス残高が暗号化されているため、これまでの秘匿送金に必要なコントラクトへのデポジットやL2技術の導入が不要です。従来のブロックチェーンの特徴を保持しつつ、ユーザーのプライバシーを守ることが可能となったのです。この技術は、Polkadotネットワークにおいて非常に価値のあるものとなり、今後のさらなる普及が期待されています。
また、「Kogarashi」で使われているRedsaという楕円曲線の署名スキームにより、ユーザーは特定の監査機関にのみトランザクションを提示できる構造を持っています。この仕組みは、監査可能な状態でのブロックチェーン利用を可能とし、最近のTornado Cashの事件が示すように、プライバシーと監査可能性の重要性を強調するものです。今後、暗号スキームの開発と実装がますます求められるでしょう。
マイルストーンで実装されたライブラリ
Kogarashiプロジェクトは、以下のライブラリを使用しています。
これまでの実績
これまで株式会社インバースは、以下の技術の実装を行ってきました。
株式会社インバースとは
株式会社インバースは、ブロックチェーン技術が既存のWeb技術の一部として使われることを目指して、プライバシーとスケーリングにフォーカスした暗号技術の研究開発を進めています。さらなる技術革新が期待されます。
会社情報
- - 会社名:株式会社インバース
- - 所在地:東京都足立区梅島3丁目33-6 エンブレム西新井2F・3F
- - 代表者:芦沢晋作