ChillStackが特許取得:AI不正検知の新たな一歩
株式会社ChillStack(本社:東京都渋谷区)は、AIを活用した不正検知サービスの精度と信頼性を向上させる新技術に関して特許を取得しました。この特許技術は、経費自動検知クラウド「Stena Expense」の機能をさらに強化し、企業のビジネスプロセスにおいて求められるガバナンスやコンプライアンスの徹底に寄与します。
特許取得の背景
近年、企業の財務や経理部門では業務のデジタル化が進み、大量のデジタルデータが生成されています。しかし、そのデータを不正検知やガバナンス強化のために有効活用する取り組みは、まだ始まったばかりで、AIの本格的な導入には至っていません。このような状況の中、ChillStackは高性能な不正検知システムの確立に向けて技術開発を重ねてきました。
特許の詳細
特許番号:7653741号。
発明の名称:検知情報、情報提供方法、およびプログラム。
この技術により、申請された経費データが不完全でもシステムがエラーを出さず、取得したデータの範囲内で不正や異常を検知できます。これにより、ユーザーは利便性を損ねることなく、効果的な不正検知が可能になるのです。
期待される今後の展開
この特許技術を基に、ChillStackは「Stena Expense」の機能をさらに向上させていく計画です。例えば、外部情報を基にした妥当性確認機能など、新しい機能が追加されることで、より精度の高い不正検知を実現することを目指しています。
ChillStackは、AI技術とセキュリティの知見を融合し、バックオフィス業務のデジタル変革(DX)を進めることで、企業のガバナンス強化と業務効率化をサポートしていきます。
Stena Expenseとは?
Stena Expenseは、個人立替経費の申請・承認データを基に、不正検知AIが自動で不正や異常な利用を検出するシステムです。このシステムは、鬱陶しい経費精算システムに手を加えることなく、経費データから二重申請や交通費の水増しなどの不正を文書化し、従業員ごとの申請履歴を分析して不適切な経費利用も検出できます。
主な機能には、全データの網羅的かつ時系列の精査、申請履歴をもとにしたチェック、そして不正の根拠を表示することが含まれています。また、経理部門だけでなく、業務部門でも使いやすいインターフェースが提供されています。
ChillStackの会社概要
ChillStackは、AIやDXのリスクを包括的に解決するためのソリューションを提供している企業で、2018年に設立されました。CEOの伊東道明は、AIとセキュリティの研究に従事し、数々の受賞歴があります。現在、同社では新たな仲間を求めて募集中であり、さまざまなサービスを展開しています。
結論
ChillStackの新たな特許取得により、経費に対するAI不正検知技術が一層の進化を遂げることが期待されます。この技術革新を通じて、企業のガバナンス強化に貢献できることが、今後のマーケットにおいて重要なポイントとなるでしょう。