AIと感染症検査の提携
2025-04-23 14:29:48

AIと感染症検査技術の進展が期待される新たな資本業務提携とは

AI医療機器と感染症検査の新たな提携



東京都中央区に本社を持つアイリス株式会社と、静岡県伊豆の国市に本社を構える株式会社タウンズが、感染症技術の加速を目的として資本業務提携を結びました。この提携により、タウンズはアイリスに対して20億円の出資を行い、両者はAIを活用した感染症診断支援技術の共同研究に取り組むことが発表されました。

提携の意義と背景



感染症検査市場は、新型コロナウイルスを含む新興および再興感染症の影響を受けており、迅速かつ正確な診断技術の開発が求められています。国内では毎年数千万件に及ぶ感染症検査が行われており、その中で効率的な対応を可能にする技術進化の期待が高まっています。今回の提携は、感染症検査領域における技術革新を促進するとともに、AI技術を活用した新たな診断手法の創出を目指しています。

アイリスの取り組み



アイリスが開発したAI搭載の感染症検査機器「nodoca®」は、すでに2,000台以上が販売されています。この機器は、発熱診療の現場において迅速で負担の少ない検査を提供します。さらに、2024年末には新型コロナウイルス関連のAI機能の承認申請を予定しており、新たな治療の選択肢を提供する可能性があります。

タウンズの役割



タウンズは、感染症POCT(Point Of Care Testing)に特化しており、高品質な診断技術を取り扱っています。1987年の設立以来、病院や研究機関、バイオベンチャーなどに信頼される製品を提供し続けています。今回の提携は、感染症診断領域における成長の重要な一歩との認識を持っています。

具体的な取り組み



短期的な目標としては、インフルエンザや新型コロナウイルスに関連する共同研究を行い、データの収集と利活用が進められます。また、タウンズの医療機関ネットワークを活用してnodocaの普及が加速されることが期待されています。中長期的には、医療データベースの構築を目指し、新しいAI技術の開発にも取り組みます。

代表者のコメント



タウンズの野中雅貴社長は、アイリスとの提携を「感染症診断領域での次なる成長の起点」と evaluativeし、両者の技術とネットワークを活用したいと述べています。また、アイリスの沖山翔代表も、この提携を「感染症分野での社会的価値の創出」と捉え、AI技術を用いて新たな選択肢を提供することに意欲を見せています。

nodocaの技術



「nodoca」は、咽頭の画像と問診情報をAIが解析し、インフルエンザに特徴的な所見を特定することで診断を行います。このシステムは日本の全国100を超える医療機関と共同で開発され、質の高い医療技術の実現に寄与しています。

未来への期待



AIと感染症検査技術の融合は、今後の医療の在り方に大きな影響を与えると予測されています。今回の提携を機に、より多くの患者に対して迅速かつ正確な診断が提供されるようになることが期待されます。医療現場で必要とされる技術が進化することで、新たな治療法や検査が普及し、感染症対策の強化につながるでしょう。


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会社情報

会社名
アイリス株式会社
住所
東京都中央区八重洲2-2-1 八重洲セントラルタワー7階
電話番号

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