小田原の接客ロボット
2025-10-17 10:16:56

小田原地下街ハルネで接客ロボットの実証実験を実施

小田原での接客ロボットの実証実験



2023年、小田原市の地下街施設であるハルネ小田原において、NUWAロボティクスJAPAN株式会社が開発した接客ロボット「Kebbi Air-S(ケビー)」を用いた実証実験が行われました。この実験は、少子高齢化が進行する中でのサービス業における人手不足の解消を目指し、多言語による観光案内や店舗案内を行うことで接客品質の向上を図るものです。

実証実験の目的と背景



現在、観光業や小売業の現場では、人手不足が深刻な課題となっています。特に、観光地に訪れる外国人観光客の需要に応えるためには、効果的な情報提供が不可欠です。そのため、NUWAロボティクスJAPANは、「Kebbi Air-S」を導入し、街かど案内所において実施されるこの実験から、ロボットが提供できるサポートの実用性を検証することになりました。

主な活動内容



「Kebbi Air-S」は、日本語、英語、中国語の3か国語に対応しているため、日本国内外の観光客に向けた、多様な案内を行うことが可能です。具体的には以下のようなサービスを提供しました:
  • - バス乗り場案内: 小田原駅の複雑な乗り場案内を容易にするための誘導。
  • - バス行先と時刻表案内: 最新の時刻表をQRコードを通じて提供。
  • - 観光案内: 周辺の観光スポットについて情報を提供。
  • - 店舗案内: ハルネ小田原内や駅周辺の商店街情報も提供。
  • - 乗換案内: 箱根や小田原方面への公共交通機関の乗り換え情報。

ロボットは、通行人を感知すると自動的に声をかけ、利用者の近くに来た際に言語選択画面を提示することで直感的な操作をサポートしました。

実証の成果と反響



実証実験は約1ヵ月間行われ、結果として418件の利用がありました。特に「AI会話案内」と「バス乗り場案内」が多く利用されました。具体的なデータを見てみると、
  • - 通過人数: 4,669人
  • - 接近人数: 1,586人
  • - サービス利用回数: 418回

言語別に見ると、日本語が366回(87%)、英語32回(8%)、中国語20回(5%)の割合で利用されました。年齢層では25~34歳が66%と最多を占めています。これらのデータから、特に日本語話者の利用が多かったことが浮き彫りとなりました。

課題と今後の展望



今回の実証実験を通じて得られた知見をもとに、NUWAロボティクスJAPANは、今後のサービス拡充を目指します。外国語の利用が全体の13%と低い原因は、ロボットの存在やサービス内容の告知不足が挙げられます。これからは、積極的に情報を周知し、外国人観光客へのサービス向上を図っていく予定です。また、より幅広い年齢層にアプローチするための工夫も求められます。

この実証実験で得た経験を基に、観光施設や商業施設、公共機関への導入を進めていく計画です。今後の動向に注目です。

詳しい内容は、こちらのYouTubeデモ動画で確認できます。

会社情報

会社名
NUWAロボティクスJAPAN株式会社
住所
電話番号

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。