グリーン水素、実証成功!
2025-01-28 10:41:20

ニュージーランド産のグリーン水素、フィジーでの利用実証に成功!

グリーン水素の海外輸送とフィジーでの利用



株式会社大林組が、ニュージーランドで製造したグリーン水素をフィジーでの発電に活用する事業を成功させました。このプロジェクトは、ニュージーランドのグループ企業Halcyon Power LimitedおよびフィジーのFiji Gas Pte Ltdと共同で実施されました。

グリーン水素の製造から輸送、利用までを網羅したこのプロジェクトでは、ニュージーランドのタウポ市から製造した水素を、約1週間をかけてオークランド港からフィジーのラウトカ港へ海上輸送しました。水素は、フィジーガスが所有する水素混焼発電機の燃料として使用され、現地の電力需要を満たすために適切な流量に調整された上で供給されたのです。

本プロジェクトは、環境省が公募した「令和4年度二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金」に採択されており、日本の温室効果ガス排出削減目標達成に寄与することを目的としています。大林組は、プロジェクトの代表者として現地調査や水素の海上輸送、フィジーガスの発電機導入サポートを行い、実証事業の成功に向けたリーダーシップを発揮しました。

ハルシオンパワーと水素サプライチェーン



ハルシオンパワーは、2021年12月にニュージーランド初のメガワット級水素製造プラントを開所し、その後、水素サプライチェーンの構築に取り組んできました。今回のプロジェクトにおいて、国外へ水素を輸出するのは初めてであり、国際海事機関(IMO)による規定に基づいて、危険物明細書を作成し、安全性を確保した上で水素を出荷しました。

フィジーでの水素混焼発電機の運用が確立されたことは、フィジーガスにとっても大きな意味があります。フィジーは再生可能エネルギーの可能性を生かす地域であり、本プロジェクトの成功により、さらなる投資や技術協力を誘引することが期待されています。

今後の展望



大林組は、引き続き国内外の事業者と協力し、グリーン水素の社会実装を進めていく方針です。この取り組みを通じて、カーボンニュートラル社会の実現に貢献し、持続可能なエネルギー社会の構築を目指します。水素エネルギーが、国際的なエネルギー交換の鍵となる中、今後の展開にも期待が寄せられています。

具体的には、フィジーを皮切りに、他の小島国や再生可能エネルギー資源が豊富な地域への水素供給網を形成することが重要です。このプロジェクトが示した道筋は、地球温暖化解決の切り札とも言えるでしょう。水素経済の進展が待たれる中、エネルギーの安全保障や持続可能性の向上に向けたさらなる努力が求められます。

会社概要



  • - Halcyon Power Limitedは、大林組とTuaropaki Trustの合弁企業で、2018年に設立されました。
  • - Fiji Gas Pte Ltdは、1956年からフィジーでLPG関連事業を展開し、特に商業用から家庭用に至るまで幅広くサービスを提供しています。

このようにして、ニュージーランドとフィジーの間で新たなエネルギー協力の形が見えてきました。今後の進展から目が離せません。


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会社情報

会社名
株式会社大林組
住所
東京都港区港南2-15-2品川インターシティB棟
電話番号

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