新たな蓄電エネルギー時代への挑戦
株式会社エナリスとサーラエナジー株式会社は、再生可能エネルギーの活用を一層推進するため、新たな協業合意に至りました。この取り組みでは、愛知県豊橋市に位置する「サーラ東三河蓄電所」がメインテーマとなります。この蓄電所は再生可能エネルギーと蓄電機能を併設し、電力の安定供給と新たな収益ビジネスの創出を目指しています。
サーラ東三河蓄電所の概要
サーラ東三河蓄電所は、2025年度夏頃からの運用開始が見込まれています。設置場所は豊橋市新西浜町のサーラeパワー株式会社の敷地内で、発電にはリチウムイオン電池を使用することが予定されています。出力は1,999kWであり、太陽光パネルの容量は約700kWに及びます。これにより、再生可能エネルギーの不安定性を解決し、電力需給のバランスを保つことが期待されています。
エナリスの役割
エナリスは、アグリゲーターとしての役割を担い、需給調整市場や容量市場における電力供出を行います。2016年から経済産業省のVPP実証事業に参加して以来、エナリスは独自の分散型電源制御システム(DERMS)を開発し、豊富な実績を積んできました。特に、一次調整力において高い制御技術と市場への供出実績を評価されています。また、エナリスは、アグリゲーションビジネス全体の活性化に向けて、DERMSのSaaS提供や電力販売代行など多岐にわたるサービスを展開しています。
サーラエナジーの期待
サーラエナジーのカーボンニュートラル推進部部長である瀧本氏は、エナリスとの協業により、電力の安定供給や新たな収益機会の創出が期待されると話しています。サーラエナジーは、豊橋市を中心に、都市ガスや電気供給事業などを展開する企業であり、1943年からの長い歴史を持ちます。今回の提携を通じて、再生可能エネルギーのインフラ整備や経済性の向上につながることが期待されています。
未来に向けた展望
この協業合意は、再生可能エネルギーを活用した持続可能な社会の実現に向けた大きな一歩となります。両社は、豊橋市を拠点に再生可能エネルギーをより身近な存在とし、地域の電力安定供給に貢献しながら、多様なビジネスチャンスを探索する意気込みです。今後の取り組みにも注目が集まります。
サーラエナジー株式会社の本社は愛知県豊橋市にあり、都市ガスやLPガスの供給業務に加え、電気供給事業など、幅広いサービスを展開しています。エナリスとの協業により、今後の成長が期待されます。