SiMa.aiとSynopsysが共同で車載向けAIソリューションを発表
自動運転技術の進化に伴って、車載向けAIの需要が急速に高まっています。そんな中、カリフォルニア州サンノゼに本社を置くSiMa.aiは、半導体設計の巨人Synopsysとの初の戦略的コラボレーションを発表しました。この新たな統合ソリューションは、先進運転支援システム(ADAS)や車載インフォテインメント(IVI)の実装を支えるために設計され、特に次世代車載SoCの開発を加速するための基盤として機能します。
自動車のAI化を加速する新提案
両社の提携の結果として生まれたこのソリューションは、機械学習によって最適化され、信頼性の高いワークロードを基にした電力効率に優れたSoCアーキテクチャの実装を目指します。SiMa.aiのクラス最高のMLプラットフォームとSynopsysの車載グレードIPおよび設計自動化ソフトウェアを組み合わせることで、メーカーが自動運転や車内体験の革新を迅速に実現できるようサポートします。
SiMa.aiのCEOクリシュナ・ランガサイは、「両社のチームが効果的に協業し、フィジカルAI機能の解放に特化した共同ソリューションを迅速に開発できたことを大変嬉しく思います」と語っています。
効率的な開発を実現
新しいブループリントは、開発工数を大幅に削減し、会社が量産に向けてリスクを軽減できるように設計されています。このソリューションを活用することで、顧客はシリコンの完成を待つことなく、上流工程からソフトウェア開発を行うことが可能です。これにより、ソフトウェアの品質が向上し、製品の市場投入期間を短縮させることが見込まれています。
また、Synopsysの最高製品管理責任者ラヴィ・スブラマニアン氏は、「自動車メーカーは、差別化を図るためにAI対応車両を迅速に市場に投入する必要があります。当社とSiMa.aiのコラボレーションによって、開発プロセスの加速と費用削減が一層促進されるでしょう」とのコメントを寄せています。
具体的なソリューションの内容
新たな取り組みは、以下のような先進的な機能を含んでいます:
- - 初期段階のアーキテクチャ探索:SiMa.aiのMLA Performance and Power Estimator™を使って、顧客は自身のワークロードに最適なMLアクセラレータの設計が可能になります。多様なアクセラレータ構成を迅速に検証することで、最適な選択肢を見極めることができます。
- - 検証と妥当性確認:SynopsysのVirtualizer™ Development Kitを使用すれば、シリコンが手に入る前に仮想SoCプロトタイプでソフトウェアの開発が行え、システム全体を数日内に立ち上げることが可能です。これにより、市場投入を最大12カ月短縮できます。
- - MLスタックの提供:SiMa.ai Palette SDKは、車載エッジソリューション向けに、複雑なエッジAIアプリケーションを展開するための完全なMLスタックを提供し、性能と使い勝手を両立します。
まとめ
この新たなブループリントは、アーキテクチャ探索やソフトウェア開発プロセスの加速を図るものであり、自動車業界の変革を促進する一助となるでしょう。特に、ADASやIVI機能の次世代化を目指す自動車メーカーにとって、これは重要なステップとなるはずです。今後の動向に注目が集まりそうです。