岐阜県七宗町が、クラウドファンディングを通じて野生動物との共存を目指す環境づくりに取り組んでいます。日本の生物多様性は現在、大きな危機に瀕しており、特に里山の手入れ不足が大きな要因となっています。過疎化に伴い人の手が入らなくなった中山間地では、野生動物の生息地が縮小し、その影響で人里への出没が増加しています。この問題を解決するために、七宗町では2017年度から取り組みを始めており、針葉樹の伐採や広葉樹の植栽を行ったり、荒廃地の整備と防護柵の設置を進めています。
このプロジェクトは、里山の自然を再生し、野生動物に適した生活環境を確保することを目的としています。私は特にこの取り組みの重要性を感じています。エサ不足や生息地の縮小によって、臆病なはずの野生動物が人里に降りてくる状況は、今の状況が自然とのバランスを崩していることを如実に示しています。人と動物が共存するためには、まず環境を適切に整え、お互いの距離を保つことが必要です。
本プロジェクトが展開する「第9弾」では、引き続き里山林の再生に注力し、共存できる環境作りを進めます。寄附金は、里山再生事業や環境保全林の整備、さらには獣害対策にも幅広く活用されます。これにより、地域の自然環境が改善されるだけでなく、農業への被害も軽減されることが期待されています。
七宗町はその美しい自然で知られ、特にこの地域の名物料理として、『鮎の甘露煮』や『飛騨牛』が有名です。これらの地域特産品を楽しむためには、持続可能な環境が不可欠です。生物多様性の危機から地域を守る取り組みは、単なる地域活性化の枠を超えて、日本全体の自然環境を守ることであり、未来に向けた重要なステップだといえるでしょう。
また、ふるさと納税サイト「ふるなび」では、プロジェクトに参加することで地域の復興に貢献できる仕組みが整っています。ユーザーは気軽に寄附することで、地域の文化や自然に触れる機会を得ることができ、持続可能な地域作りに参加できます。2024年には利便性向上のため、スマートフォンアプリ『ふるなびアプリ』がリリースされ、今後はより多くの人がこの取り組みに関わることが可能になるでしょう。さらに、ポイント型返礼品『ふるなびトラベル』では、地域の宿泊施設や飲食店で利用できるポイントを提供し、旅行を通じて地域経済を活性化します。
七宗町の取り組みを通じて、野生動物との共存を目指すことは、私たち全員の責任であることを再認識させられます。生活環境が変わる中、自然との関係を見直し、持続可能な未来を築いていくために、皆様のご支援が必要です。ぜひ、七宗町のクラウドファンディングにご参加いただき、未来の豊かさを共に守りましょう。