株式会社サーラコーポレーションが日本農業に出資
株式会社サーラコーポレーション(愛知県豊橋市)は、国内農業の持続可能な発展を目指し、農産物の生産から販売を手掛ける株式会社日本農業(東京都品川区)に出資したことを発表しました。この決定は、近年の農業従事者の減少や高齢化に伴う遊休農地の増加など、農業分野が直面する課題への対応を目指すものです。
出資の背景と目的
日本の農業は近年、大きな転機を迎えています。農業従事者の減少、高齢化、そして耕作放棄地の増加などが地域社会や国の食料基盤において重要な問題となっています。サーラコーポレーションは、「第5次中期経営計画」の中で、これらの社会的課題の解決を新しいビジネスの創出に結び付けることを重要戦略の一つにしています。
このような背景を受けて、2025年1月には、農業生産事業を行うサーラアグリ株式会社を設立する予定です。この新会社では、自社で生産から流通までを一貫して行い、持続可能な農業の実践を目指すとともに、効率的なビジネスモデルを構築します。
日本農業の強み
事業パートナーとなる日本農業は、「生産技術革新とバリューチェーンの最適化」というミッションを掲げ、国内外での大規模な果樹生産から販売までを手掛けています。同社は特に生産性の高い営農モデルの構築や、国内外市場における流通網の強化に強みを持っています。
この出資により、両社はさらなる連携を深め、サーラアグリは日本農業の先進的なノウハウを活用しつつビジネス成長を加速させることを目指しています。
高生産性キウイフルーツ栽培の取り組み
具体的には、群馬県安中市にて高生産性キウイフルーツの栽培に共同で取り組む予定です。このプロジェクトを通じて、土地の集約化と生産・流通に関する高度な技術を蓄積し、将来的には愛知県や静岡県を中心に地域社会との関係者と協力して農業活動を展開していく方針です。
地域活性化への貢献
サーラコーポレーションは、すでに「東三河フードバレー構想」を通じて地域の活性化に貢献してきた実績があります。この新たな農業プロジェクトも、地域の関係者と協力しながら「食と農」の事業価値創造に寄与するものです。
サーラコーポレーションは、今後も農業関連事業を成長領域として位置づけ、地域社会の持続可能な発展と豊かな暮らしの実現に貢献し続ける意向です。
株式会社日本農業の概要
- - 会社名: 株式会社日本農業
- - 所在地: 東京都品川区西五反田一丁目13番7号マルキビル101号室
- - 代表者: 代表取締役CEO 内藤 祥平
- - 設立年月日: 2016年11月
- - 事業内容: 農作物の生産・加工、輸出・販売、農業経営コンサルティングなど
本件に関するさらに詳しい情報は、株式会社サーラコーポレーションの総合企画グループ(鈴木、豊田)までお問い合わせください。電話番号は0532-51-1182です。