ノーバル・パワーC2
2025-03-12 12:06:21

茨城県常総市に登場したCATL製リチウム蓄電システム「ノーバル・パワーC2」

茨城県常総市に誕生した新時代のエネルギーシステム



2025年3月7日、茨城県常総市において、合同会社ノーバル・ソーラーが開発した大規模な系統用蓄電池システム「ノーバル・パワーC2」がついに竣工しました。このシステムは、商業運転を2025年3月末から開始することが予定されています。ノーバル・ソーラーは、茨城県つくば市に本社を構える株式会社ノーバル・ホールディングスの子会社で、これまでにも多くの太陽光発電所の開発と運用に取り組んできました。

背景と技術的な挑戦



近年、再生可能エネルギーの導入が拡大する中で、天候などの要因で発電量が変動する問題が浮上しています。これにより電力の需給バランスが難しくなり、送配電網の安定性が確保されにくくなっています。この課題に対処するため、系統用蓄電池の導入が必要とされています。

ノーバル・ソーラーは、その経験とノウハウを生かして、電力送配電網の安定化に寄与する大規模蓄電池事業を計画しました。「ノーバル・パワーC2」は、特に注目される新しいエネルギーシステムとして業界でも評価されています。

CATL製蓄電池の採用



このシステムには、世界的に有名な蓄電池メーカーCATL社が製造したリン酸鉄リチウムイオン電池が使用されています。システムは1927.2kWの出力能力を持ち、4887.6kWhの蓄電容量を備えています。具体的には、407.kWhの蓄電ユニットが12台組み合わされて構成されています。

さらに、この蓄電ユニットには特別な安全機能も搭載されています。水冷式冷却装置と自動不活性ガス消火装置が標準装備されており、蓄電池の温度管理を最適化することで、安全性が大幅に向上しています。万が一の発熱が発生しても、迅速かつ安全に運用が可能な設計です。

東京電力管内への貢献



「ノーバル・パワーC2」は、東京都が実施する「令和4年度系統用大規模蓄電池導入促進事業」にも採択されています。これは、東京電力管内の電力需給がひっ迫した際に、必要に応じて電力を供給し、電力系統の負荷を平準化し、全体の電力供給を最適化するためのものです。

この取り組みは、持続可能なエネルギー社会の実現に向けた一歩として、非常に重要です。ノーバル・ソーラーは、今後も蓄電池システムの開発と運用を進め、地域や社会に貢献していく所存です。

今後の期待



今回の「ノーバル・パワーC2」の導入により、茨城県のエネルギー戦略の一環として、再生可能エネルギーの効果的な活用が進むことが期待されています。私たちは、この新しいシステムが電力業界にどんな影響を及ぼすのかを見守りながら、持続可能な未来に向けた取り組みを応援していきたいと思います。

将来的には、より多くの地域への展開や技術革新が進むことで、日本全体のエネルギー供給が安定し、持続可能性が高まることを願っています。


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会社情報

会社名
株式会社ノーバル・ホールディングス
住所
茨城県つくば市島名4372番地諏訪C22街区7画地
電話番号
029-893-5470

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