海底の歴史探求!東陽テクニカと共に進行する『小笠原丸』『泰東丸』調査プロジェクト
株式会社東陽テクニカが、一般社団法人ラ・プロンジェ深海工学会の主導する『小笠原丸』『泰東丸』計画に参画し、2024年8月20日(火)に予定されている海底調査を実施します。このプロジェクトは、第二次世界大戦終戦後の1945年8月に起こった悲劇的な三船殉難事件に関連するもので、現在、北海道沖に沈んでいるとされています。調査には、同社が取り扱う最新の海底地形調査用マルチビーム測深機が投入され、調査の過程はニコニコ生放送でリアルタイムに配信される予定です。
調査の背景
1945年8月22日、樺太からの引き揚げ船が潜水艦に攻撃され、『小笠原丸』と『泰東丸』が沈没し、1,700名以上の引き揚げ者と乗組員が命を落としました。この調査には、犠牲者を追悼する意味も込められており、最新鋭の技術で7しれられた位置や現状を明らかにすることが期待されています。
調査対象の詳細
今回調査対象となる『小笠原丸』と『泰東丸』は、それぞれ以下の沈没位置にあります:
- - 小笠原丸: 北緯43度50分08.5秒、東経141度18分46.6秒、水深約100m
- - 泰東丸: 北緯44度05分12.3秒、東経141度27分53.3秒、水深約60m
調査範囲は、上記の位置を中心に1浬×1浬の範囲で実施されます。
調査の方法
調査は、遊漁船にマルチビーム測深機を搭載して行われます。この装置は、海底の3D地形図を作成し、音波の反射強度をマッピングすることで沈没船体の形状や状態を確認することを目的としています。探索技術の発展と海中活動の普及を図るため、調査過程は全て公開され、その透明性が期待されています。
参加する東陽テクニカの役割
東陽テクニカは、このプロジェクトにおいて社員が実際に調査船に乗艦し、機材の運用及びデータ解析をサポートします。同社は、海中調査活動の普及と振興に貢献するため、今後も調査プロジェクトに積極的に取り組む姿勢を示しています。また、リアルタイム配信をより多くの人々に届けることで、海底調査に対する理解を深めることにも寄与します。
未来への取り組み
東陽テクニカは、1953年の創立以来、測定技術のリーディングカンパニーとして多岐にわたる分野で事業を展開しています。今回のプロジェクトを通じて、海底探査技術の進化と、より安全で環境に優しい社会の実現に向けた貢献を目指しています。最新の海洋調査技術を駆使し、今後も持続可能な開発に寄与し続けることが期待されます。
詳細な情報は以下のリンクからもご覧いただけます。