北斎「神奈川沖浪裏」が錦糸町に
2017-10-13 11:30:23
錦糸町駅に葛飾北斎「神奈川沖浪裏」のアートレリーフが登場!地域と芸術の融合が実現
錦糸町駅南口に新たな芸術作品が誕生!葛飾北斎「神奈川沖浪裏」のアートレリーフ
東京都墨田区にあるJR錦糸町駅南口駅前広場に、葛飾北斎の代表作「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」をモチーフにしたアートレリーフが設置されました。株式会社錦糸町ステーションビルが地域活性化の一環として、地元墨田区の作家や工房と協力して制作されたこの作品は、現代の素材と技術を用いながら、北斎の芸術性を忠実に再現しています。
未来を感じる素材と伝統の技法の融合
アートレリーフの制作には、アルミ、ガラス、石、檜、樹脂など、様々な素材が用いられています。荒々しい波しぶきは、未来を感じさせるアルミ素材で表現され、一方、波濤の部分には、北斎が最もこだわったとされる透明感のある「ベロ藍」と呼ばれるプルシアンブルーをイメージした青色が、ガラスや樹脂を用いて再現されています。この作品は、現代の技術と伝統の技法が見事に融合した、まさに現代における北斎作品と言えるでしょう。
地域を巻き込んだ制作体制
このアートレリーフの制作は、単なる芸術作品制作にとどまりません。地元墨田区の作家や工房が制作チームに参加し、地域全体が一体となって取り組んだプロジェクトです。墨田区在住の作家や、墨田区の工房が持つ伝統技術が、作品に息づいています。この地域連携による取り組みは、地域活性化に大きく貢献するものと期待されています。
完成記念式典と今後の展望
10月20日には、完成記念式典として除幕式が執り行われました。墨田区や東日本旅客鉄道株式会社千葉支社などの関係者が出席し、この新たなランドマークの誕生を祝いました。
株式会社錦糸町ステーションビルは、このアートレリーフを通して、錦糸町駅周辺エリアを「お気に入りの場」として、多くの人が集い、交流できる場所にしていくことを目指しています。今後、錦糸町エリアには、このアートレリーフをきっかけに、新しい「モノ・コト」が提案され、情報発信が活発化していくことが期待されます。
作品概要
作品名: 北斎富嶽三十六景「神奈川沖浪裏」アートレリーフ
制作年: 2017年
素材: アルミ、ガラス、石、檜、樹脂
制作チーム: 株式会社リビング・アート・ジャパン、斎藤敏文氏他、トッピアートファクトリー、西村潤氏(墨田区在住)、井上剛氏(墨田区工房・富士山ガラス制作)
このアートレリーフは、錦糸町駅を訪れる人々にとって、新たな魅力となるだけでなく、地域住民の誇りとなる存在となるでしょう。北斎の芸術と現代の技術が融合したこの作品は、今後ますます多くの人々を魅了していくに違いありません。
会社情報
- 会社名
-
株式会社錦糸町ステーションビル
- 住所
- 東京都墨田区江東橋三丁目14番5号7階
- 電話番号
-
03-3633-1111