JR北海道が「落とし物クラウドfind」を導入
北海道旅客鉄道株式会社(JR北海道)は、東京都港区に本社を置く株式会社findが提供する「落とし物クラウドfind」を2025年7月1日(火)より導入すると発表しました。この新サービスにより、JR北海道の駅や列車内でお預かりしたお忘れ物について、お客様はチャットを通じてお問い合わせできるようになります。
導入の背景
JR北海道では、年間約125,000件にも達するお忘れ物を取り扱っています。従來は駅のスタッフが対面または電話で対応していましたが、検索に時間がかかり、お待たせすることが多かったのが課題となっていました。しかし、「落とし物クラウドfind」の導入により、お忘れ物の画像登録やAIによる検索が可能になり、業務の効率化が期待されます。これにより、返却率の向上も見込まれ、お客様へのサービス提供がスムーズに行えるようになります。
多言語対応の利便性
「落とし物クラウドfind」では、外国人旅行者や日本に住む方々に向けた、多言語対応機能が導入されます。特に、アプリをインストールすることなく、ブラウザ上で簡単にチャットを開始できるのは大きな進歩です。日本語、英語、中国語(簡体)、韓国語の4つの言語を含む135以上の言語に対応しており、言語の壁を越えたコミュニケーションが可能になります。これにより、国内外の顧客が気軽にサービスを利用できるようになることでしょう。
サービスの利用方法
サービスの利用開始日は2025年7月1日で、受付は24時間対応。新規のお問い合わせは、9:00~22:00の間に順次対応され、夜間の新規お問い合わせは翌朝の9:00以降に回答されます。対象はJR北海道の各駅や列車内でお預かりしたお忘れ物となっており、JR北海道の公式サイトからアクセスして利用が可能です。これにより、利便性だけでなく顧客サービスの向上へとつながります。
「落とし物クラウドfind」について
「落とし物クラウドfind」は、落とし主の不安を解消するためのサービスで、テクノロジーを活用して、発見から返却までのプロセスを迅速化します。多くの人々が集まるさまざまな場所で活用できるこのシステムは、落とし物の迅速な発見と返却を促進し、ユーザーの満足度を向上させています。
JR北海道とfindの会社概要
JR北海道は、北海道札幌市に本社を構える鉄道事業者で、1998年に設立されました。一方、findは、東京都港区に本社を置く企業で、「落とし物クラウドfind」とその関連サービスの開発・運営を行っています。両社が連携することで、より効率的で便利なお忘れ物対応が期待されます。
今後の取り組みに注目し、JR北海道の新たなサービスがどのように成果を上げていくのか、利用者としても大いに期待したいところです。