無人古着屋成功の秘密
2022-02-15 10:55:50
新たな時代の古着屋、池袋の無人店舗「SELFURUGI」が黒字化に成功した理由とは?
「SELFURUGI」の成功の秘訣
池袋に新たに登場した無人古着屋「SELFURUGI」は、画期的なビジネスモデルで注目を浴びています。この店舗は開店からわずか1カ月で黒字化を達成しました。その背景には、独自の経営戦略や立地の強みがあります。今回は、「SELFURUGI」の成功に至った要因を詳しく解説します。
1. 人件費削減によるコスト削減
「SELFURUGI」の最大の特徴は、その運営形態にあります。無人店舗という形を採用しているため、人件費はほぼゼロに抑えられています。通常の店舗では接客や品出しに多くの労力が必要ですが、SELFURUGIでは必要最小限の労力しかかけていません。この結果、週の労働時間はわずか5時間程度に縮小されており、店舗運営におけるコスト優位性を確保しています。
さらに、この省人化のメリットを生かして、将来的には副業志向の方々を対象にしたフランチャイズ展開をも計画しているとのこと。
2. 仕入れの工夫で商品回転率向上
商品ラインナップにおいても、「SELFURUGI」は工夫を凝らしています。顧客需要に応えるため、ブランドものの古着に特化した商品群を展開しています。そのため、数多くの仕入れ先と提携し、人気商品を中心に仕入れを行っています。
仕入れの際には、一度に多量の買付を行うことでコストを圧縮し、低価格での提供を実現しています。さらに、バイヤーが直接商品を確認して厳選することで、季節ごとのトレンドを捉えた商品をラインナップしています。
3. 絶好の立地条件
店舗の立地も成功に貢献しています。「SELFURUGI」は雑司が谷駅から徒歩3分、池袋からも徒歩10分の好立地です。周囲には複数の大学があり、学生やファミリー層の多くが居住しています。このように、幅広い顧客層をターゲットにできる環境が整っています。
さらに、周辺の古着屋エリアと比較して賃料が安いため、ランニングコストの削減にもつながっており、黒字化の大きな要因となっています。
4. 非対面での購買スタイル
「SELFURUGI」は、コロナ禍における「非対面」需要を受けて創業されました。お客様は商品のタグで価格を確認し、券売機でチケットを購入するという仕組みを導入しており、お客様にとっても安心して利用できる店舗となっています。さらには、2022年中にセルフレジの導入も計画しているとのこと。
5. 環境への配慮
「SELFURUGI」では、衣服の廃棄をゼロにするというビジョンも掲げており、仕入れ段階から商品精査、セール価格での販売を行うなど、環境への配慮も徹底しています。在庫が残ってしまった場合には、認定NPOと連携し、古着リサイクルプログラムを通じて寄付を行っています。
6. 安全対策も万全
無人店舗でありながら、防犯対策も十分で、オープンから2か月経つ今も万引きがゼロです。周辺環境や監視カメラの設置により、顧客は安心して買い物を楽しむことができます。
まとめ
無人古着屋「SELFURUGI」は、コスト削減、効率的な仕入れ、そして立地の利点を生かして、開店1カ月で黒字化という成果を見事に達成しました。その革新的な経営手法と環境への配慮は、多くの業界に新たな風を吹き込むことでしょう。この成功例は、今後のビジネスモデルにおける一つの指標にもなりそうです。
会社情報
- 会社名
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合同会社AVEND
- 住所
- 東京都豊島区目白2丁目4−8
- 電話番号
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