小児入院付き添い環境改善へ向けた取り組み
東京を拠点に活動する認定NPO法人キープ・スマイリングは、小児医療の現場での家族支援を強化するため、2026年の小児医療系学会への出展を計画しています。これは、病院や医療従事者との対話を増やし、現場の意見を基に活動を進めることを目的としています。家族が付き添う際の負担が軽減されるよう、実情調査を基にした具体的な支援方針を確立していく考えです。
現実の背景
キープ・スマイリングは、長期入院を余儀なくされる子どもに付き添う家族の負担を少しでも軽減しようと、「付き添い生活応援パック」などを提供し、情報発信を行っています。2022年に実施された「入院中の子どもに付き添う家族の生活実態調査」では、支援が求められている現状を浮き彫りにしました。この調査によって、診療報酬の改定や補助金創設の動きが見られましたが、依然として多くの課題が残っているのが現実です。
課題となる現状
- - 診療報酬改定により、複数名の保育士や看護補助者配置が評価される一方、付き添い者への配慮が不足しがちです。
- - 日本小児科学会は「付き添う・付き添わない」の選択肢を家族が持てる環境整備の必要性を提唱しています。
- - こども家庭庁による補助金創設がハード面の改善を後押ししているものの、現場の生活支援に関する情報は依然として不十分です。
学会出展による新たな繋がり
キープ・スマイリングは2025年、医療現場に最も近い学術集会への出展を通じて、多職種の医療従事者との接点を持ち、具体的なニーズを把握するための機会を設けました。出展先では、「付き添い家族の負担をどう軽減するか悩んでいる」や「病院ごとのルールの違いが問題で、標準情報が不足している」といった声が多く寄せられました。これにより、医療機関との協働による支援強化のニーズを明確にし、活動の認知を広めることが重要であると感じています。
今後の展望
2026年には、第129回日本小児科学会学術集会(4月・下関)や、日本小児循環器学会学術集会(7月・東京)への出展が予定されています。また、医療関係者からのヒアリングや伴走活動を通じて、より深い課題把握を目指しています。これにより、付き添い家族と医療従事者の双方が求める支援内容を具体化し、確実な支援に繋げていく計画です。
理事長の思い
理事長の光原ゆき氏は、病気の子どもに付き添う家族が少しでも安心して日々を過ごせる社会の実現を目指しており、医療現場からの声も大切にしています。医療従事者が直面する制度やルールの限界についての理解も深めながら、支援団体との連携を強化し、問題解決に向けた具体的なステップを描いています。
キープ・スマイリングは今後も、現場の声に耳を傾け、医療機関との協力を深め、一歩ずつ取り組みを進めていく所存です。現在、全国の付き添い家族への支援を行いながら、付き添い環境の改善に努めています。詳細については、公式ウェブサイトをご覧ください。