AQ Group創業者、宮沢俊哉会長が杉山英男賞を受賞
このたび、株式会社AQ Groupの創業者である宮沢俊哉会長が木質構造研究会が主催する「杉山英男賞」を受賞しました。この賞は、木造建築業界に大きな影響を与えた個人に与えられるもので、特に宮沢会長の中大規模木造建築の普及に対する尽力が高く評価された結果です。授賞式は東京大学で行われ、宮沢氏は自身の活動を通じて木造建築の価値を再定義し、地域に根ざした建築文化の形成の重要性を語りました。
受賞の背景
「杉山英男賞」は、木質材料や木質構造に関する研究を進めることを目的とした学術表彰です。設立された1981年以来、300以上の企業や個人が会員として参加しており、木質構造において著名な研究者や技術者が集まっています。受賞者は木造建築に対する普及や革新的な取り組みに貢献した個人に与えられ、故・杉山英男氏の名を冠するこの賞は、高い名誉を伴います。
宮沢会長は中学卒業後、工務店に弟子入りし大工としての経験を積み、1978年にAQ Groupの前身である都興建設を創業しました。彼はバブル崩壊や震災、リーマンショック、パンデミックなど数々の変動を経て、常に木造建築の最前線での技術開発を行ってきました。特に2010年代以降、中大規模木造建築の分野に注力し、その功績が今回の受賞につながりました。
授賞式と講演の内容
授賞式は東京大学で行われ、名誉教授の稲山正弘氏がその意義について説明しました。稲山氏は、宮沢会長の経験と知識が木造建築の革新に寄与していることを強調し、特に「AQ木のみ構法」を確立したことが注目されています。この技術は鉄骨造と同程度のコストで中層建物が建設可能であり、地域の工務店やビルダーでも取り組むことができるもので、木造建築の普及に貢献しています。
宮沢氏は壇上で木造建築の歴史や自身の挑戦について語り、未来のビジョンを明示しました。「中大規模建築はコンクリートや鉄骨ではなく、工務店が中心となって木造の普及が必要である」と断言。これにより、日本の建築文化を再定義し、地域の工務店との連携を強化する意義を説きました。今後の展望として、次代のビルダーや設計士の育成が重要であることを訴えました。
AQ Groupの未来への取り組み
AQ Groupは、今年3月に行われたシンポジウム「中大規模木造は、みんなの手に届くか。」で、国内外から有識者が集結し、大きな反響を呼びました。特に、藤本壮介氏が設計を手掛ける「純木造ホテル浅草プロジェクト」を発表し、業界に新たな潮流をもたらすことが期待されています。さらに、2030年までに計20,000棟に及ぶ木造建築供給体制を構築する目標についても触れ、持続可能な建築文化の形成を目指しています。
木造建築の重要性がますます高まる中、AQ Groupは今後もその普及をリードし、革新的な取り組みを続けていく考えです。これにより、サステナブルな未来へとつながる礎を築いていくことでしょう。