名古屋に新たなアート拠点「spiral art gallery」誕生
東京・青山のアートセンター、SPIRALが名古屋に新しい拠点「spiral art gallery」を開設します。オープン日は2024年11月20日(水)。このギャラリーは名古屋松坂屋 本館 4Fに位置し、「生活とアートの融合」をテーマにした活動を行います。
生活の中でアートを楽しむ
spiral art galleryでは、2000年から実施されている公募型アートフェスティバル『SICF』の出展作家を中心に、多彩なアート、クラフト、デザインアイテムを展覧します。アートを身近に感じてもらうための様々な試みがなされ、日常生活の中で気軽にアートを楽しむことができる場を提供します。また、名古屋松坂屋と協力し、地元アーティストの発掘にも注力。名古屋・中京圏の新たなアートの発信拠点になることを目指します。
オープニング展「私たちと生きる」
オープニング展では、山本優美、芳木麻里絵、大久保如彌の3人のアーティストによるグループ展「私たちと生きる」を開催します。山本優美は、本物の布のように焼き物で質感を表現し、思い出や感情を粘土に刻むことで「記憶の痕跡」を永続的に残す作品を手掛けています。
芳木麻里絵は、シルクスクリーン技法を駆使し、インクを何度も重ねることで立体的な表情を持つ版画を制作。その作品には、私たちの日常生活に密接に関わっているレースの社会的文脈が込められています。
大久保如彌は、顔を隠した自身を描いた絵画を通じて、家や女性性といった固定観念を問いつつ、自己表現の可能性について考察します。
出展アーティストのプロフィール
- 作品:《名前のない庭-ヒナギク-》
- 陶、手彫り(2023)
- 1983年、大阪府生まれ。
- 金沢美術工芸大学卒業後、ベルギーの美術課程を修了。
- 主な個展には、2024年新宿高島屋、2023年金沢の彗星倶楽部などがある。
- 作品:《Lace#31》
- アクリル板にシルクスクリーン(2020)
- 1982年生まれ、京都を拠点に活動。
- 主な展覧会には、2022年新潟「越後妻有 大地の芸術祭」、京都での個展などがある。
- 作品:《Within the Silent Dream》
- アクリル、綿布、パネル(2024)
- 1985年、東京都生まれ。
- ニューヨーク在住で、主な個展には2024年FOU GALLERY(ニューヨーク)などがある。
展覧会の詳細
「私たちと生きる」は2024年11月20日(水)から12月17日(火)まで、無休で開催されます。営業時間は10:00から20:00までで、最終日17日は展示入れ替えのため18:00まで開館しています。
名古屋の松坂屋で、新たなアートシーンに触れてみてはいかがでしょうか。
詳しくは公式サイトをご覧ください。
spiral art gallery