ラオスでの経験学習がもたらした影響
2024年6月、関西外国語大学の国際共生学部の2年生(現在3年生)は、ラオスでのスタディービジットを通じて得た経験と学びをまとめた冊子、『12 Days of Experiential Learning/Laos Study Visit Report 2024』を完成させました。本報告書には、スタディービジットに参加した5人の学生がそれぞれの視点から体験を語り、その中で何を考え、どのように成長したのかが記されています。
この報告書は、大学のホームページに掲載された≪Laos Study Tour REPORT≫をもとに、大幅な加筆修正が施され、日本語と英語の両方で書かれています。学生たちは、ラオスという異文化の中で感じたこと、そして直面した課題について率直な意見を述べており、実体験を基にした貴重な知見が詰まっています。
学生たちの実体験
特に印象深かったのは、彼らが初めての海外での実践の場としてラオスを選んだことです。参加者たちは言葉を超えたコミュニケーションや、異なる価値観に触れることで、視野を広げました。「脳みそが入れ替わったみたいだ」という表現からも、その体験の衝撃を伺うことができます。
また、「授業を受けているだけでは得られないものを2週間で得た」という意見が多く、実際に現地の人々と関わり合いながら学んだ内容が、どれほど深いものだったのかを物語っています。学生たちの中には、「考えていた将来の進路が大きく変わった」と感じた者もおり、彼らの将来に対する意識に大きな影響を与えたことが窺えます。
国際共生学部の教育理念
関西外国語大学の国際共生学部では、教室内での「Learning to Know(知るための学び)」を重視しつつ、教室外での「Experiential Learning(することによる学び)」にも力を入れています。このプログラムは、学生が実際の体験を通じて学ぶことを目的としており、ラオスでのスタディービジットはその一環です。
冊子『12 Days of Experiential Learning/Laos Study Visit Report 2024』は、これらの活動の成果を具体的に示す一つの形となりました。学生たちは自分たちの体験をまとめることで、学びを深めただけでなく、今後の人生において大切な視点を獲得したのです。
今後の展望
この冊子がひとつのきっかけとなり、他の学生たちにも国際的な視野を持つことの重要性が広まることを期待しています。彼らの体験が語られることで、多くの人々に刺激を与え、異文化についての理解を深める手助けとなるでしょう。学生たちの成長は、今後の社会においても大いに活かされるはずです。
今後も関西外国語大学は、国際共生という理念のもと、魅力あるプログラムを提供し、未来を担う人材の育成に貢献していきます。