EMIレシーバー校正の革新
2025-05-08 11:13:06

東陽テクニカが開発したEMIレシーバー校正の半自動化システム

東陽テクニカが実現したEMIレシーバー校正の半自動化



株式会社東陽テクニカは、2023年5月7日、EMIレシーバーの校正作業を80%自動化する新しいシステムを開発し、運用を開始しました。この技術革新により、校正効率が最大50%向上すると期待されています。このシステムは、EMC試験などで必要な測定機器の校正をより迅速かつ正確に行うことを可能にします。

EMIレシーバー校正の重要性


EMC試験(ElectroMagnetic Compatibility試験)は、電子機器が国や地域の規制基準を満たしているかを確認するために不可欠です。この試験の結果は、製品が市場に投入される際の重要な指標となります。EMC試験で使用される測定機器は微細な電磁ノイズを測定するため、その精度が常に求められます。そこで必要になるのが校正作業です。

東陽テクニカは、20年以上にわたりEMC試験用の校正サービスを提供してきました。国際規格ISO/IEC 17025に準拠した校正機関「キャリブレーション・ラボラトリー」を運営し、高品質な校正を提供しています。ここでの校正が、試験結果の信頼性に深く寄与しているのです。

半自動化システムの導入


今回開発された半自動化システムは、EMIレシーバーの校正項目の80%を自動で実行します。これにより、従来の手作業による校正に比べて作業の効率化が図られ、人的エラーのリスクも軽減されます。さらに、社内で培ったソフトウェア開発のノウハウを基に、システムをカスタマイズしています。

この革新により、EMIレシーバーの校正作業がより一層迅速に行えるようになり、大幅な時間の短縮が実現しました。また、校正の需要が高まる中で、更なる高対応が可能になります。

進化する校正サービス


東陽テクニカは、2024年1月にはEMC試験に関連する新たなグループ会社、株式会社東陽EMCエンジニアリングを設立します。この新会社は、校正サービスの拡張に向けた街づくりを推進し、さらなる進化を目指します。

特に、2024年8月には国内で初めて電界プローブの校正サービスを電界強度600V/mまで拡張し、より高精度の校正が可能になるとのことです。このように、今後はEMIレシーバー以外の測定機器においても、効率的な校正作業の標準化を進めていく予定です。

最先端技術への挑戦


東陽テクニカは、自社の技術革新を推進するために、脱炭素エネルギー、情報通信、先進モビリティなど多岐にわたる分野で次世代の計測ソリューションを提供しています。彼らの理念は、安全で環境に優しい社会を実現するために、計測技術を通じて様々な課題に挑戦することです。新しい校正システムはその一環として位置付けられています。

今後も東陽テクニカは、業界のニーズに応える新たなサービスや技術の開発に取り組み、さまざまな分野での成長を続けていくことでしょう。


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会社情報

会社名
株式会社東陽テクニカ
住所
東京都中央区八重洲1-1-6
電話番号
03-3279-0771

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