若者の新たな価値観調査が示す未来の姿
近年、世界中で発生した災害や新型コロナウイルスの影響を受けて、若者たちの価値観にどのような変化があったのかを探るため、NPO法人ソーシャルデザインワークスが「若者価値観調査」を実施しました。この調査は、今後の社会における支援や教育、企業の在り方を考えるための基礎データとして重要な役割を担っています。
調査の背景
調査は、SOCIAL SQUAREが開所10周年を迎えたことを契機に行われました。調査対象は10代と20代の若者たちで、彼らが感じている生きづらさ、働き方、未来に対する期待感などが質問されました。特に、災害やCOVID-19が彼らの価値観にどのように影響したのかを明らかにすることが目的です。
調査結果の概要
調査の結果、約6割の若者が「誰かの役に立つ役割を果たしたい」と答え、社会への貢献意欲が高まっていることが伺えます。調査対象者の多くが、自身の人生において大切なことが変化したと感じており、特に「家族の大切さを再認識した」という意見が多数を占めました。対照的に、夢や目標は変わらないとする回答もあり、若者たちの心の中での葛藤が浮き彫りになっています。
生きづらさの理由
生きづらさを感じているという回答は、全体の約70%に達しました。多くの若者が「人間関係」に問題を感じており、一方で「家族や友人からのサポート」を必要としているという結果も示されています。このことから、若者たちにとって家庭や友人の存在が非常に重要であることが読み取れます。
職場環境への希望
さらに、職場での多様性や安心感を求める声も高まりました。調査によると、70%以上が多様な背景を持つ人々と共に働くことを望んでいると回答しており、上下関係が厳格な職場環境には抵抗感を示す傾向が見られました。このように、安心して自分らしく働ける環境が求められていることが明らかになりました。
今後の展望
今回の調査は、災害やコロナを経て若者たちが何を大切にし、どのような働き方や生き方を希望しているのかを示す貴重なデータとなりました。社会環境は急速に変化していますが、そこにおいて若者たちの価値観がどのように進化していくのか、今後注目が集まります。NPO法人ソーシャルデザインワークスは、こうした調査結果を踏まえ、若者たちが安心して成長できる社会の実現に向けた取り組みをしていく所存です。
今後も、社会の中での人間関係や働き方に関する研究を続け、若者たちの声を社会に反映させていく必要があります。調査結果は、今後の社会づくりに向けた大きな指針となるでしょう。