2020年度龍遊石窟国際音楽盛典がもたらす音楽と文化の共鳴

龍遊石窟国際音楽盛典が開幕

2020年10月14日から17日まで、中国衢州市の龍遊石窟観光地で、2020年度龍遊石窟国際音楽盛典が行われます。この盛典では、中国国内外の一流音楽家が集結し、「クラウド合奏」を通じて四日間にわたり、訪れる音楽ファンに感動的なパフォーマンスを提供します。主催は浙江省文化と観光庁、衢州市人民政府、龍遊県人民政府であり、このイベントは浙江放送テレビグループの音楽FM放送によっても支援されています。

音楽と文化の融合プロジェクト

龍遊石窟国際音楽盛典は、2019年から進められている文旅融合プロジェクトの重要な一環です。この祭典は、長江デルタ地域の観光振興に力を入れ、観光名所としての地位を築くための施策でもあります。今年のテーマ「音楽無界、『洞』聴龍遊」では、国際的な音楽家たちが参画し、石窟文化の魅力を再発見しつつ、「一帯一路」精神を基にした新たな音楽ブランドを構築していくことを目指しています。

龍遊の歴史と特長

龍遊は世界的に知られる銭塘江の上流に位置し、千年の歴史を誇る「南孔聖地」としても名高い衢州の一部です。ここでは、千年前に呉越王がその美しい山並みを見て感銘を受け、地名を「龍遊」と改めるという逸話もあります。また、龍遊石窟は約2000年前に切り開かれたもので、ユニークな人文や芸術、文化、工芸技術を体現しています。国の重要文化財としても指定されており、衢市の「4A」級観光スポットとしても知られています。

多彩なプログラム展開

2020年度の音楽盛典では、三つの洞窟音楽ショー、野外音楽祭、学術シンポジウムが組まれています。洞窟音楽ショーは二番目の洞窟を舞台に、新たなメディア技術を駆使した没入型劇場が設けられ、「知音自得」「琴韵朗音」「光風霽月」というテーマで表現されます。特に国際的なピアニストの郎朗が参加し、観客に素晴らしい音楽体験を提供。彼は、石窟という特異な場所での演奏が非常に意義深いと語っています。

全ネットで大ヒット中の自得琴社による「知音自得」の特演も好評を博しました。彼らは古琴の魅力を生かしつつ、新たな試みに挑戦しています。「光風霽月」の演出では、楽器と音楽が融合したハイテクな音光ショーも繰り広げられ、観客を魅了しました。