タノムの新機能が物流業界の課題を解決
株式会社タノムが提供する卸業者向け販促・受発注システム『TANOMU』(タノム)は、最近新機能をリリースしました。この機能は、物流業界における残業制限の影響を受けた配送効率の低下を改善するために設計されています。特に、低ロットでの発注にともなう配送効率の低下に対処することを目的としています。
【背景】物流業界の現状
近年、物流業界は急速な変化を迎えています。特にインターネット通販の普及により、宅配便の取り扱い件数は5年で約43億件から50億件に増加しました。また、2024年4月から施行されるトラックドライバーの時間外労働の上限規制によって、さらに人手不足が深刻化することが懸念されています。このような背景のもと、卸業者も自社配送や宅配便など、様々な配送方法で人手不足や高騰するコストの影響を受けています。
特に、卸業者は低ロットでの発注が多く、効率的な輸送を行うことが難しくなっています。そのため、発注者に対し一度にまとめての発注を求める商慣習が浸透していません。このような現状を改善するために、『TANOMU』では新機能を導入しました。
【新機能の概要】
タノムがリリースした新機能は二つに分けられます。
1.
最低注文金額の設定機能
発注者が一回の発注で最低注文金額を設定することができるようになりました。例えば、卸業者が5,000円の最低注文金額を設定した場合、発注者は5,000円以下では発注できなくなります。これにより、発注者にはまとめての発注を促す効果が期待されます。
2.
送料設定機能
注文の合計金額に応じて送料の設定が可能になります。例えば、10,000円以上の注文で送料が無料になる設定を行うことができます。これにより、発注者にとっての誘引となり、効率的な発注が促進されます。
【新機能による期待される成果】
これらの新機能は、以下のような効果をもたらすことが期待されています。
口頭や手動での依頼では浸透しづらかった発注のまとめをシステム上で強制することにより、全体の配送効率が向上します。
「何円以上から送料無料か」を発注画面に明示することで、発注者にとってのまとめ発注のメリットを直感的に伝えやすくなります。
これまで手動で行っていた送料の明細追加をシステムで自動化することで、受注業務の負担が軽減されます。
これらの機能により、タノムは卸業者や店舗のニーズに応える形で、効率的な受発注のシステムを提供し続けていきます。
【TANOMUとは?】
『TANOMU』は、飲食店や理美容などの店舗と食品卸売業者の間で受発注を管理するためのシステムで、PCやスマートフォンから利用可能な非接触型営業と受発注管理を実現しています。現在、導入店舗は10万を超え、物流業界全体のデジタル化に寄与しています。
このように、タノムの新機能は卸業界における現代的な課題に対処し、効率の良い物流を実現するための大きな助けとなることでしょう。