スマイリング・キッチン
2021-03-10 13:00:03

地域のつながりを深める「スマイリング・キッチン・LABO」の新しい試み

地域に根ざした新しい食堂「スマイリング・キッチン・LABO」



2021年3月25日にオープンした「スマイリング・キッチン・LABO」は、障がい者や要介護・要支援の高齢者が中心となって運営する地域密着型の食堂です。この食堂では、幅広い世代の人々が集まり、共に食事を楽しむだけでなく、助け合いの精神が育まれています。

食堂の営業時間は朝8時30分から夕方5時まで。モーニング、ランチはビュッフェスタイルで提供され、テイクアウト用のお惣菜も販売しているため、利用者はシンプルに食事を楽しむことができます。

高齢者と若者の新しい関係



「高齢者の暮らしは若者が支えるもの」という通念を逆転させるため、「おんぶにだっこプロジェクト」が展開されています。このプロジェクトでは、高齢者が地域の若者や子どもへ料理を振る舞うことで、世代間のつながりを促進しています。参加した家族からは、夜の夕食の負担が軽減され、地域の他の子どもたちと一緒に食べられることが喜ばれているとの声が寄せられました。

普段料理をしない高齢者も、若い人たちの笑顔を見るために積極的に料理を楽しむ様子が見られ、意外な姿にスタッフも驚きの声を上げています。その結果、週ごとのイベントから日常的な食堂の形態に進化した「スマイリング・キッチン・LABO」は、地域の活性化にも節目を迎えています。

地域とのつながりを重視した運営



「スマイリング・キッチン・LABO」は単なる食堂ではなく、地域つながりを育む拠点としての役割も果たしています。イギリスでは「社会的処方」という考え方が注目されており、地域との結びつきが健全な生活へ導くとされています。これを受け、日本でも川崎市を皮切りに、「地域とのつながり」を提案するお店が増えてきました。

「スマイリング・キッチン・LABO」では、この「社会的処方研究所」の機能も持ち、人と人とのつながりをテーマに様々な活動が行われています。お互いに支え合うコミュニティの形成が目指されており、地域の健康を包括的に考える新たな試みが始まっています。

多様な利用可能性とイベント開催



土日には、食堂をレンタルスペースやキッチンとして地域の方々に開放しています。これにより、カジュアルな公民館のような場が提供され、人々が気軽に集まることができる場となっています。また、特定非営利活動法人おんぶにだっことの連携により、福祉や介護業界、高校生向けに多様な学びやイベントが展開されています。

厨房では、毎日多くの高齢者が参加し、料理をする中で次世代の笑顔に貢献している様子が見られます。こうした取り組みは、地域の人々との絆を深める良い機会となり、それぞれの役割を再認識させるきっかけにもなっています。

食堂内の内装は地域の皆さんと共にDIYで完成しました。子どもたちが駄菓子屋の壁を漆喰で塗るなど、地域の方々の参加も盛り込まれた開放的な空間が誕生しています。地域全体がひとつになって、未来に向けた新しい社会の一形態をぎゅっと凝縮したような「スマイリング・キッチン・LABO」。

まとめ



この食堂の取り組みは、地域の人々が互いに協力し合い、高齢者、若者、子どもがそれぞれの役割を果たしながら楽しく暮らせる社会の形成を目指しています。利用者が喜びを感じ、ともに成長していくこの環境が、未来の地域づくりにおいて重要な資源となることでしょう。

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住所: 愛知県豊田市美里5丁目17-5
電話番号: なし
定休日: 土日、年末年始
営業時間: 8:30~17:00
運営会社: 株式会社SMIRING
公式Facebook: リンク
公式サイト: リンク

会社情報

会社名
株式会社SMIRING
住所
愛知県豊田市中垣内町広畑7-3
電話番号

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