大日本印刷のフェアトレードに関する取り組み
大日本印刷株式会社(DNP)は、特定非営利活動法人フェアトレード・ラベル・ジャパン(FLJ)の「フェアトレード・ワークプレイス登録制度」において、2024年8月1日より「フェアトレード・ワークプレイス ゴールド」に登録されることが決まりました。この制度は、企業がサステナブルな原材料の調達やSDGsの取り組みにおいて、フェアトレードを積極的に活用していることを証明するものです。
DNPは2006年度から社内のカフェでフェアトレード認証のコーヒーを提供しており、2023年度には年間消費が14万杯以上に達する見込みです。この取り組みが評価され、ゴールド認証を受けることとなりました。特に、年間10万杯以上のコーヒー消費は今後も継続され、フェアトレードの普及に寄与しています。
フェアトレード製品の導入と評価
DNPグループは、2006年度にフェアトレード認証コーヒーを導入し、来客用の飲食として利用してきました。2018年度にはその累計消費が100万杯を超え、企業としての意識の高まりが示されています。また、フェアトレード認証の砂糖を使用したお菓子やアイス、さらにコットンを使ったノベルティの導入なども行い、幅広い取り組みが評価されています。この多様な製品ラインアップにより、社員旅行などでの新たな認知向上にもつながっています。
2023年10月には「第1回フェアトレード・ジャパン アワード」において、「フェアトレードオフィス部門 優秀賞」を受賞し、その取り組みが一層注目を集めました。DNPは、社員食堂や来訪者向けの飲食物、ノベルティ、制服などにフェアトレード認証製品を使用し、企業全体としてサステナビリティを推進しています。
フェアトレード・ワークプレイス登録制度について
「フェアトレード・ワークプレイス登録制度」は、企業が社内で継続的にフェアトレード製品を提供し、その調達量が指定の基準を超えた場合に認定される制度です。DNPの成功は、社内の意識を高めるだけでなく、サプライチェーン全体に良い影響を与える取り組みでもあります。DNPは、FLJや他の企業、団体との連携を強化し、さらなる認知度向上に努めています。
このように、DNPのフェアトレードに関する取り組みは、社会的な責任を果たすだけでなく、社員の意識を高める重要な要素としています。今後の展望としては、更なるフェアトレード製品の導入と普及に向けた活動が期待されます。
DNPの取り組みは、ただの企業戦略ではなく、社会全体に対して責任を持ち、持続可能な未来に向けた重要な一歩を踏み出すものといえます。今後も、その動向から目が離せません。