健康寿命を延ばす秘訣
2024-07-04 10:16:03

健康寿命を延ばす!医師が教える最新エイジングケア6つの秘訣

健康寿命100年時代!医師が教える最新エイジングケア6つの秘訣



近年、健康寿命を延ばすための様々な研究が進められていますが、一体どんな対策が効果的なのでしょうか?

今回は、内科医の久住英二先生に、健康寿命を延ばすための最新情報を伺いました。

「バランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠、ストレスの解消といった基本的なことはもちろん大切ですが、近年ではエイジングケアに役立つ栄養素や成分に関する新しい発見が続々と発表されています。それらを生活に取り入れることで、より効果的に健康寿命を延ばせる可能性があるのです。」と久住先生は語ります。

では、具体的にどのような対策があるのでしょうか?

# 1. 細胞のアンチエイジングに役立つ「タウリン」を豊富に摂取する



タウリンは、体内で重要な役割を果たすアミノ酸の一種です。特に魚介類に多く含まれており、細胞の機能維持に不可欠な成分です。

近年、タウリンが細胞の老化を防ぐ効果があることが明らかになり、大きな注目を集めています。アメリカで行われた研究では、タウリンを豊富に含む食事を与えたマウスの寿命が延び、健康状態も良好に保たれたという結果が出ています。

タウリンは、細胞の酸化ダメージを防ぐことで老化の進行を遅らせ、心血管疾患のリスクを低減する効果も期待されています。また、免疫力の維持、肝機能の向上、筋肉のパフォーマンス向上にも役立つと言われています。

# 2. サルコペニア対策に効果的な「コーヒー」



「コーヒーを飲む習慣がある人はいつまでも動ける」という言葉を耳にしたことがある方もいるのではないでしょうか?

コーヒー豆に含まれるトリゴネンは、サルコペニア(加齢に伴う筋肉量の減少)の進行を遅らせる効果が期待されています。

トリゴネンは、筋肉の分解を防ぎ、抗酸化作用によって細胞の酸化ストレスを軽減する働きがあります。また、筋肉の成長と修復に重要なインスリンの感受性を改善することで、筋肉の合成を促進する効果も期待されています。さらに、神経保護作用によって神経筋接合部の健康を維持し、筋力の低下を防ぐ効果も期待されています。

# 3. 美肌維持に役立つ「緑茶」



緑茶に含まれるカテキンの一種であるEGCGは、強力な抗酸化作用を持ち、細胞の損傷を防ぎ、老化を遅らせる効果が期待されています。

EGCGは、紫外線や化学物質によるDNA損傷を軽減し、肌のコラーゲンを保護することで、肌の老化を防ぐ効果も期待されています。

# 4. 認知症予防にも効果が期待できる「カレー」



カレーのターメリックに含まれるクルクミンは、強力な抗酸化作用や抗炎症作用を持つ成分です。

近年では、アルツハイマー病の特徴であるアミロイドβの蓄積を抑制する効果があることがわかり、認知症の予防にも効果があると考えられています。クルクミンは脂溶性なので、油と一緒に摂ると吸収率がアップします。黒コショウに含まれるピペリンと組み合わせることで、さらに吸収率を高めることができるので、カレーに黒コショウをかけるのもおすすめです。

# 5. 酸化ストレスから細胞を守る「きのこ類」



シイタケ、マイタケ、シャンピニオンなどのきのこ類には、エルゴチオネインという抗酸化作用を持つアミノ酸が含まれています。

エルゴチオネインは、細胞の酸化ストレスを軽減し、老化を遅らせる効果が期待されています。生活習慣病予防、さらには認知症予防にも効果があると言われています。また、眼の細胞、肝臓の細胞、神経の細胞を酸化ストレスから保護する働きも確認されています。

# 6. サプリメントで効率的にエイジングケア!注目すべき成分は?



近年では、健康寿命を延ばすためのサプリメントも注目されています。ここでは、特に注目すべき2つの成分をご紹介します。

・ニコチンアミドリボシド(NR)とニコチンアミドモノヌクレオチド(NMN)

NAD+は、体内に存在する成分で、細胞のエネルギー代謝やDNA修復に関与しています。しかし、加齢に伴ってそのレベルが低下してしまうため、サプリメントで補給することが推奨されています。

NRとNMNは、NAD+の前駆体で、エネルギーレベルの向上、抗老化効果、神経保護効果などが期待されています。

・アストラガロサイド IV

アストラガロサイド IVは、生薬の一種である黄耆の根に含まれる成分で、免疫機能の強化、抗炎症作用、抗酸化作用など様々な効果があることが知られています。

アストラガロサイド IVは、テロメアの短縮を遅らせることで細胞の寿命を延ばす効果が期待されています。また、心血管系の健康維持や代謝機能の改善にも効果があると言われています。

# 就寝時のアロマテラピーも認知症対策に有効!



近年では、香りを嗅ぐことで脳が活性化され、認知機能が改善されることが明らかになってきました。

パーキンソン病患者や高齢者を対象とした実験で、様々な香りが脳に良い影響を与えることが確認されています。就寝時に香りを嗅ぎながら眠ることで、言語学習や記憶力、脳の機能改善などの効果が期待できます。

バラ、オレンジ、ユーカリ、レモン、ペパーミント、ローズマリー、ラベンダーなどの香りがおすすめです。

# まとめ



健康寿命を延ばすためには、バランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠、ストレスの解消といった基本的なことを心掛けることはもちろんですが、今回ご紹介したような最新の研究成果に基づいた対策を取り入れることで、より効果的に健康寿命を延ばせる可能性があります。

日々進化する健康情報について学び、自分にとって最適なエイジングケアを実践していきましょう。


画像1

画像2

トピックス(ライフ)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。