新たな健康社会の実現へ、塗るマイクロニードル技術の革新

新たな健康社会を目指す『タウリン結晶マイクロニードル』の革新技術

2023年、コスメディ製薬株式会社は皮膚を通じて薬剤を効果的に届ける新技術「タウリン結晶マイクロニードル」を開発しました。このマイクロニードルは、皮膚内に存在する成分であるアミノ酸「タウリン」を利用したもので、選定経済産業省近畿経済産業局による「関西ものづくり新撰2025」で特別賞を受賞。この受賞は、この技術が健康社会の実現へ向けた重要なステップであることを示しています。

塗るマイクロニードルの特長について

「タウリン結晶マイクロニードル」は、微細な針状に結晶化されており、その中に高分子成分を内包するという特許技術が使われています。この革新的な技術により、塗るだけで直接肌の内側へ成分が浸透し、効果を発揮します。これまでは、貼るタイプのマイクロニードルが主流であり、利用できる部位は限られていました。しかし、コスメディ製薬の新技術は全顔など広い部位へも適応できるため、多くのユーザーにとって利便性が飛躍的に向上します。

医薬品への応用展開

この新技術は、美容目的だけでなく、アトピー性皮膚炎の治療など、今後多方面での医薬品外用剤の開発にも繋げる計画があります。タウリン結晶マイクロニードルは非常に安全性が高く、これまで外用薬に使われてきた他の方法と比較しても効果が期待されるため、薬効を必要とする幅広い分野で活用されるでしょう。

『京薬粧薬用ニードルスキンケアシリーズ』の誕生

コスメディ製薬は、2024年4月にはこの新技術を基にした製品を展開する予定です。『京薬粧薬用ニードルスキンケアシリーズ』は、医薬部外品として承認され、国内市場のみならず、海外展開も視野に入れています。特に、アフターコロナの時代においては、インバウンド需要も取り込みながら、飲食店やドラッグストアでの販売が計画されています。

コスメディ製薬の未来予想

コスメディ製薬は、京都薬科大学の新進気鋭のベンチャー企業で、経皮吸収治療に特化した研究開発を行っています。「マイクロニードル」や「貼付剤」を活用しながら、医療・美容などの領域で革新的な製品を生み出しています。今後も、革新的な技術による製品の提供を進めることで、持続可能な健康社会の実現に貢献していくでしょう。