芝浦工業大学が贈る第10回ビジネスモデルコンペティション
東京都江東区に位置する芝浦工業大学が開催する、第10回芝浦ビジネスモデルコンペティション(SBMC)が注目を集めています。このイベントは学生たちの起業家精神を育み、新たなビジネスを創出することを目的としており、過去9回の開催で1,278名以上が参加してきました。
参加者の約90%が「進路選択や就職活動に役立った」と回答していることからも、このコンペティションの意義は明白です。今年も特別賞「研究室奨励賞」を新設し、学生たちの研究活動を反映したビジネスモデルを歓迎します。
コンペティションの詳細
テーマと対象
今年のテーマは「アイデアとテクノロジーでより良い社会に貢献しよう」。対象は芝浦工業大学の学生(中高生含む)および他校の学生で、社会人の参加も認められています。ただし、チームの代表者および半数以上が学生であることが必要です。
表彰内容
コンペティションでは、最優秀賞に50万円、優秀賞に20万円といった高額な賞金が用意されており、協賛企業からの企業賞(10万円)や奨励賞(5万円)もあるなど、魅力的な表彰内容が揃っています。これにより、参加者は自分のビジネスアイデアを現実のものとするための支援を受けることができます。
スケジュール
エントリー受付は6月19日から開始され、応募書類提出の締切は9月5日。9月21日にセミファイナルが行われ、ファイナルステージは10月5日に芝浦工業大学豊洲キャンパスで実施予定です。この概念の下、参加者は自らのビジネスモデルを提案し、プレゼンテーションを通じて審査を受けることになります。
アントレプレナーシップ教育
芝浦工業大学は2023年度からアントレプレナーシップ教育を本格的に始めました。学部向けには「アントレプレナーシップ入門」や「応用」などの講座が開講されており、大学院では特に技術と経営に重点を置いたプログラムが展開されています。この取り組みにより、学生たちは自身のビジネスアイデアを具体化し、社会に役立てるためのスキルを養っています。
伴走型支援体制
コンペティションに参加した学生は、後の支援も受けることが可能です。実際に、コンペティションを経て起業を果たした学生もいます。一例として、合同会社HINACOというチームは、第6回SBMCで企業賞を受賞し、2023年10月に事業を設立しました。このような成功事例は他にも増えており、SBMCが多くの学生にとって実践的な場となっています。
芝浦工業大学の持つ特性
芝浦工業大学は、理工系大学として、日本屈指の学生海外派遣数を誇ります。武器としているのは、産学連携による研究活動とグローバル教育です。東京都豊洲と埼玉県大宮にキャンパスを持ち、約9,500人の学生が学んでいます。今後も教育体制の再編を進め、アジア工科系大学のトップ10を目指しています。
こうした取り組みを通じて、芝浦工業大学は学生たちの起業活動をさらにサポートし、未来のビジネスリーダーを育成し続けることでしょう。