展覧会「new-fashioned:日本洋画 美の系譜」
岐阜県美術館では現在、明治以降の日本洋画の美の変遷に迫る展覧会「new-fashioned:日本洋画 美の系譜」を開催しています。この貴重な展覧会では、山本芳翠や黒田清輝、青木繁など、歴史的な作品が一堂に展示されており、美術ファンや一般の来場者にとって魅力的な内容となっています。
展覧会の概要
本展は、視覚的表現である絵画が時代や社会を超越し、どのように感性を育んでいるのかを考察するものです。時代が移るにつれ、新しい表現方法も生まれ、多彩な美が描かれてきました。特に、デジタル化が進む現代では、多くの人々が画面越しで絵画を目にすることが増え、視覚認識が大きく変化しています。
本展覧会では、19世紀末期から20世紀初頭まで、洋画が日本にもたらした影響を探る内容が中心となっています。日本における西洋画の受容とともに、その後の美術教育制度や発表形態などの背景を考慮しながら、日本洋画の歴史に深く迫ります。
主な出品作品と作家
展示される作品は約150点に上り、出品作家には名だたる日本洋画家が名を連ねています。
- - 山本芳翠《裸婦》(1880年頃)
- - 黒田清輝《菊》(1912年)
- - 青木繁《海》(1904年)
- - 安井曾太郎《薔薇》(1954年)
これらの作品は、絵画を通して「永遠なる美」を求めた画家たちの姿を映し出しています。特に、黒田清輝や藤田嗣治といった個性豊かな作家たちの作品は、感性の美を感じさせてくれることでしょう。
展覧会の見どころ
1.
ポーラ美術館との連携
本展覧会は、ポーラ美術館の絵画コレクションと岐阜県美術館のコレクションを融合した特別な企画です。両美術館から選りすぐりの作品が紹介されることで、非常に価値のある展示となっています。
2.
洋画の誕生と背景
「洋画」とは何か?その問いに対する答えを探るために、初公開資料を通じて、洋画の誕生の背景や美術教育制度についても深掘りします。
3.
美の探求
絵画技法を通じて追求されてきた「真の美」や「永遠なる美」について、作品とともに画家の姿を明らかにします。特にセザンヌやムンクの作品は、現代美術にも影響を与えています。
開催情報
- - 会期: 2021年12月10日(金)~2022年3月13日(日)
- - 会場: 岐阜県美術館展示室3
- - 観覧料: 一般1,000円、大学生700円、高校生以下無料
- - 休館日: 毎週月曜日(祝日の場合は翌平日)
さまざまなイベントも予定されており、参加者とともに深い絵画の世界を共有できる貴重な機会となっています。この機会にぜひ、歴史ある日本洋画を体感してみてください。
公式サイト
詳しい情報は、
岐阜県美術館の公式サイトをご覧ください。