魚のアラを活用した新商品の開発
福島県いわき市に位置する老舗鮮魚店「株式会社おのざき」は、魚のアラを用いた新商品の開発を開始しました。このプロジェクトは、持続可能な漁業と水産業の実現を目指すもので、クラウドファンディングプラットフォーム「CAMPFIRE」において支援を募っています。
プロジェクトの概要
このプロジェクト名は、「アラを使った新商品で、福島から循環型の水産業を発信したい」とされています。期間は2022年2月9日から3月15日までの約1ヶ月間で、目標金額は100万円ですが、すでに達成しています。
具体的なリターン例としては、3,000円で「さんまのポーポー焼きコース」、10,000円で「金曜日の煮凝りと4代目厳選のお酒セットコース」、さらに100,000円では「おのざきお魚券コース」が用意されています。これらは、地域の新鮮な海の幸を使った美味しいアイテムです。
プロジェクトの詳細は、
こちらのリンクから確認できます。
入手した資金は全て商品開発に使われ、魚のアラの有効活用に貢献します。
背景にある問題
日本は古くから魚を食べる文化があり、世界的に見ても魚食が注目されています。しかし、日本国内での魚の生産量はこの数十年で約半減しています。漁業は「獲れた魚を獲れた分だけ売る」というシステムであり、そのために多くの食品ロスを生んでいます。このままでは資源が枯渇する危険性が高まっており、おのざきはこの問題に真正面から取り組もうとしています。
おのざき社長の小野崎幸雄氏は「私たちの代で資源を食べ尽くしてはならず、次世代、さらにはその次の世代を見据えた持続可能なビジネスモデルを確立する必要がある」と語ります。
魚のアラの利用法
魚のアラは、魚を加工した際に残る部分で、頭や中骨、尾などの栄養価が非常に高い部位です。このような部位は一般的にはあまり需要がなく、大量の廃棄が問題視されています。しかし、彼らはこれを有効活用し、「だし製品」や「アラ汁」といった新しい心温まる商品を開発することで、食文化を再活性化しようとしています。
特に、忙しいビジネスパーソンや栄養が不足しがちな高齢者に向けて食材としての新たな価値を届けることが期待されています。
株式会社おのざきと合同会社YOBOSHI
株式会社おのざきは1923年に設立され、地域に密着した鮮魚店として99年の歴史を持っています。地元のお客様に愛され、信頼されているお店です。出発点として、福島の地域振興を視野に入れつつ、全国にも広がる持続可能な水産業のあり方を模索しています。
一方、合同会社YOBOSHIは、2021年に設立された企業で、東京での様々な食品企画を手掛けています。今回のプロジェクトにコラボレーションすることで、双方の知恵を集め、地域振興を加速させる狙いがあります。
このプロジェクトは、ただの新商品開発にとどまらず、持続可能な未来に向けた大きな一歩として位置づけられています。
一緒にサポートしよう
福島から始まるこの挑戦は、単なるビジネスモデルの構築だけではなく、持続可能な未来へ向かうための重要なロードマップです。
このプロジェクトに支援することで、地域の魚食文化を守りながら新しい価値を創造する活動に参加することができます。私たちも一歩踏み出して、この未来への挑戦を全力でサポートしていきたいと思います。