小中高生の人気教科と嫌い教科に関する調査結果を公開！

小中高生の教科人気と嫌い教科に関する調査

学研教育総合研究所が実施した調査によって、小学生から高校生にかけての好きな教科と嫌いな教科のランキングが明らかになりました。この調査は、全国の小学生、中学生、高校生を対象に行われ、合計で約2400名のデータが収集されています。調査期間は2024年11月6日から11月14日の9日間で、保護者を通じて情報が集められました。

小学生の好きな教科

小学生にとって一番人気のある教科は「体育」で、その割合は20.8%に達します。続いて2位は「算数」で18.3%、3位には「図画工作」が17.1%と続きます。特に「体育」が人気を集める要因として、活動的で楽しさが多い授業内容があるでしょう。反対に、一番避けられている教科は「算数」で、22.6%の子どもが嫌いだと答えています。この結果は、特に計算や数字に対する苦手意識が影響していると考えられます。

中学生と高校生の人気教科

中学生および高校生においては、一番人気の教科が「数学」となり、両学年での支持を受けています。具体的には、中学生の好きな教科では「数学」が19.8%、次いで「英語」が14.3%、高校生では15.2%が「数学」と回答しています。興味深いのは、両学年とも最も嫌いな教科にランクインしているのも「数学」で、特に中学生では23.5%がその教科を嫌いだとしています。

男女別の人気教科

調査によると、男子と女子で好きな教科の順位にも違いが見られます。例えば、小学生の男子では「体育」が人気で、女子は「図画工作」が1位です。これは、女子がより創造的な活動に惹かれる傾向を反映していると言えるでしょう。

新しい技術と教育

また、最近注目を集めたのが対話型生成AIの利用状況です。調査によると、小学生の17%と高校生の28%が学校で対話型AIを利用したことがあると回答しています。家庭でもその割合は小学生の18%から高校生の40%に伸びており、新しい技術との接触が広がる中で、学ぶスタイルも多様化していることが伺えます。

お休みの多いクラス

さらに、クラス内で長期間お休みしている生徒がいるかどうかの調査結果も興味深いです。小学生で26%、中学生では45%が「いる」と回答しています。この傾向は、学年が上がるにつれて顕著になり、高校生よりも中学生に多く見られています。これは、学業や精神的な面でのプレッシャーから休学する生徒が増えつつあることを示唆しています。

受験を考える中学生の意識

中学生の受験に関する意識も調査されており、「自宅からの距離」や「学校の教育方針」が重視される傾向にあり、これは親と子ども双方の意見に共通して見られました。また、偏差値も重要視されており、将来に渡る影響を考慮した選択がされていることがわかります。

まとめ

この調査結果から、小中高生がどのように教科を選び、何に魅力を感じているのか、また新たな技術が彼らの学び方にどう影響を与えているのかが明らかになりました。今後、教育現場でのこれらの結果を踏まえた方策が求められるでしょう。教育は変化し続けるものであり、未来の学びのスタイルはさらに多様になることが期待されます。