富士山観測特別展
2024-09-06 13:03:33

東京理科大、気象学の先駆者をテーマに特別展「富士山観測」を開催

東京理科大学で特別企画展「富士山観測」を開催



東京理科大学(学長:石川正俊)は、創立150周年に向けた企画の一環として特別展「富士山観測」を開催します。この展示は、日本気象学の発展に貢献した中村精男と和田雄治の功績にスポットを当て、明治時代の気象観測の歴史を知る貴重な機会となっています。

展示の背景


今回の展示は、昨年行った初代校長寺尾壽を偲んだ企画展につづくもので、連続企画の第2弾です。西洋の気象学を取り入れた日本において、中村精男は第3代中央気象台長を28年にわたり務め、同時に東京物理学校の第2代校長としても長く活躍しました。彼の息刺した影響を受けた和田雄治は、中央気象台で中村を支え、共同で気象事業の推進に尽力しました。

この特別展では、1880年に彼らが始めた日本初の本格的な富士山での重力測定実験や、高山における観測の重要性についても触れます。また、富士山での冬季レスキューにおける和田の功績にも光を当てます。

展示の詳細


企画展は2024年9月26日(木)から12月14日(土)まで、東京理科大学神楽坂キャンパス近代科学資料館の2階多目的室で開催されます。来館は予約不要で、無料で公開されていますので、気軽に訪れていただければと思います。開館時間は、水・木・金が12:00~16:00、土が10:00~16:00で、日曜、月曜、火曜、祝日は休館です。

展示資料の紹介


展示では、中村の蔵書を中心に、1882年に創立された日本気象学会の機関誌「気象集誌」や、「中央気象台欧文報告」、また「日本環海海流調査業績」など、明治・大正期の貴重な書籍が並びます。さらに、ロビンソン式風力計や自記温度計などの観測機器や、富士山測候所の建設に寄付金を募るために作成された冊子「富士山巓観象臺」、中村への追悼集「Verkoj de D-ro Nakamura」も展示され、観客は気象学の発展における貴重な資料を通じて過去を学ぶことができます。

関連トークイベントも開催


展示に関連して、2つのトークイベントも行われます。10月26日(土)には、近代気象学の先駆者としての中村精男についての講演があり、11月9日(土)には富士山での大気観測についての講演が予定されています。いずれも、事前に申し込みが必要な場合があるため、詳細は企画展のホームページをご確認ください。

おわりに


東京理科大学の近代科学資料館は、明治39年に建設された東京物理学校の木造校舎の外観を復元したもので、貴重な京歴史資源です。この特別展「富士山観測」を通じて、多くの方々が気象学の進展に貢献された先人たちの足跡を辿り、明治の科学界の動向を感じ取っていただければと思います。

皆さまのご来場を心よりお待ちしております。


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会社情報

会社名
学校法人東京理科大学
住所
東京都新宿区神楽坂1-3
電話番号
03-3260-4271

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