快適空間の実験
2024-10-08 23:09:51

近畿大学とイオンディライトが協力する新たな快適空間実証実験

近畿大学とイオンディライト株式会社が共同で、2024年10月15日から11月8日まで、次世代の機能性空間をテーマにした実証実験を行うことが決定しました。この実験は、利用者の生産性や快適性を向上させることを目的としており、大阪府東大阪市にある近畿大学アカデミックシアターの1階ラウンジで実施されます。

実証実験は、近年の日本における人手不足やワークライフバランスの改善が求められる中で、労働者の生産性向上が重要な課題となっている現状を背景にしています。この実験では、利用者の五感に作用する映像、匂い、音を取り入れた新たな空間を設計し、実際に利用する人々の反応を通じてその効果を検証します。

特に、近畿大学では「ディスカッションラボ」と呼ばれるプロジェクトを通じて、学生たちが主体となり様々なアイデアを創出。これらのアイデアの中から優れたものを選び、実際に空間をデザインしていくプロセスが行われています。学生たちは、五感に響く空間作りをテーマにしたアイデアを競い合い、選ばれたアイデアが実際の実証実験で実現されることになります。

具体的な空間の設計としては、「森林」をテーマにするとともに、内装として「垂れ下がりのフェイクグリーン」や、「森の映像」を使った壁面の演出、さらには「人工芝」を敷いた床面を採用することで、心地よさと生産性を高める空間を提供します。このような工夫により、利用者はその空間の中で作業を行うことで、どのような影響を受けるのかが科学的に検証されるでしょう。

実験に参加する利用者は、イヤホン型脳波収集デバイスを装着し、自身の脳波データがどのように変化するのかを測定します。このデータによって、五感がどのように生産性や快適性に寄与するのか、客観的な情報が得られることでしょう。また、実験後にはアンケート調査が行われるため、実際の利用者のフィードバックも収集され、より実用的な成果につなげられます。

この取り組みは、近畿大学の学内における新たな社会価値創造の一環として位置づけられています。具体的には、大学の多様な学部の知見を活かした研究や、企業との連携によって、実用性のある解決策を生み出すことを目指しています。同時に、イオンディライト社は、実験で得られた成果を基に、今後の内装デザインや空間設計の改革にもつなげていく考えです。

今回の実証実験の結果は、2024年12月に公表される予定です。この実験が成功裏に終了することで、働く環境がさらに進化し、労働者の快適性や生産性が向上することが期待されています。近畿大学とイオンディライトの試みが、多くの企業や教育機関に波及し、社会全体に良い影響を与えることを願っています。


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会社情報

会社名
イオンディライト株式会社
住所
東京都千代田区神田錦町1-1-1帝都神田ビル
電話番号
03-6895-3892

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