IoT機器の安心度を証明する「JC-STAR制度」の新たな展開
デジタル技術の進化に伴い、私たちの生活には常に新たなテクノロジーが取り入れられています。特に、IoT(モノのインターネット)機器の普及が進む中で、セキュリティの重要性が高まっています。最近、デジタルライフ推進協会(DLPA)が「IoTセキュリティ要件適合評価及びラベリング制度」内のJC-STAR制度において、DLPA会員製品が適合ラベルを取得したことを発表しました。この取り組みは、IoT機器の安全性を担保し、家庭でのデジタルライフをより安心・安全なものにするための重要な一歩と言えます。
JC-STAR制度とは?
JC-STAR制度は、インターネットに接続するあらゆる機器を対象にしたセキュリティ基準です。これにはルーターやネットワークカメラ、Wi-Fi機器、NASなどが含まれており、これらの機器が共通のセキュリティ技術要件を満たしているかどうか評価し、合格した製品には公式なラベルが付与されます。この評価制度は、安心してIoT機器を利用できる環境を作るために欠かせないものです。
DLPAの進捗と今後の展望
DLPAは、家庭ネットワークの安全性を確保するため、広報活動や啓蒙活動を進めてきました。このJC-STAR制度に対し、DLPAは2024年9月に賛同し、設計段階での協力を行いました。さらには、会員企業と協力して、より高度なセキュリティ基準であるJC-STARレベル2以上の技術要件についても検討しており、サイバーセキュリティの強化に向けた取り組みを強化しています。
安全なインターネット環境の構築
現在、日本国内でのIoT機器の普及が進む中、家庭で使用される機器のセキュリティはますます重要になっています。多くの家庭で日常的に使用されるWi-Fiルーターや監視カメラなどが、サイバー攻撃の対象となる危険性があるため、このラベリング制度が施行されることで、消費者はより安全な選択をすることができるでしょう。
今後、DLPAはJC-STAR制度の普及に努め、会員企業に対しても積極的にサポートを行っていくとしています。適合ラベルを取得した製品は年内にも順次発表され、その情報はDLPAのウェブサイトを通じて確認できるとのことです。
参考リンク
デジタルライフにおける安心・安全を確保するために、今後のDLPAやJC-STAR制度の動きに注目していきたいと思います。