QunaSysとXanadu連携強化
2024-06-28 11:06:09
QunaSysとXanadu、量子技術連携強化で日本の量子エコシステム発展へ
日本の量子ソフトウェア開発のリーディングカンパニーであるQunaSys株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:楊 天任、以下QunaSys)は、世界をリードする光量子コンピューティング企業であるXanadu(本社:カナダ・トロント、CEO:Christian Weedbrook、以下Xanadu)との連携強化に合意しました。
今回の連携は、日本の量子エコシステムの発展を促進することを目的としています。具体的には、量子エラー訂正研究の加速化と、オープンソースの量子ソフトウェア開発を共同で行うことで、より幅広い分野への量子コンピューティング技術の応用を目指します。
QunaSysは、化学計算やCAE(computer-aided engineering)分野における革新的なアルゴリズム開発に注力しており、量子化学計算のためのクラウドソフトウェア「QURI™」や量子ソフトウェアSDK「QURI-Parts™」を提供しています。また、企業コンソーシアム「QPARC™」を通じて、産業界における開発促進、産業界やアカデミア、政府の研究機関との連携を積極的に進めています。
一方、Xanaduは、光量子コンピュータの開発を牽引するカナダの先端技術企業です。オープンソースの量子ソフトウェア「PennyLane」を開発・提供し、量子コンピューティング分野の普及に貢献しています。
両社は、これまでにも数多くのプロジェクトで協力関係を築いてきました。例えば、アカデミア向けのコンテンツ開発や、Xanaduが主催するQHackイベントへの支援など、様々な形で協力してきました。
今回の連携強化により、両社のアルゴリズムチームの専門知識を統合し、量子エラー訂正やオープンソースソフトウェア開発など、相互の量子技術スタックの開発を加速させます。また、日本の大学に対して教育・トレーニングリソースを提供することで、既存プログラムの強化や量子研究の新たな機会を創出し、日本における量子人材の育成と拡大、ひいては量子エコシステムのさらなる発展に貢献していくことを目指しています。
QunaSysのCEOである楊天任氏は、今回の連携強化について次のようにコメントしています。「Xanaduとの連携を通じて、量子化学領域における両社のアルゴリズム専門知識を合わせることで新たな価値を生み出すとともに、日本の量子コンピュータ産業の更なる発展に貢献していきたいと考えています。」
今回のQunaSysとXanaduの連携強化は、日本の量子コンピューティング技術の発展に大きな期待が寄せられています。両社の協力によって、量子エラー訂正技術の進歩やオープンソースソフトウェアの開発が加速し、より多くの分野で量子コンピューティングが活用される未来が期待されます。