Databricksが日本法人設立でデータ&AIサービスを強化する新たな一手
Databricksが日本法人を設立
米国カリフォルニア州サンフランシスコに本社を置くDatabricks社が、日本市場に本格的に進出するために日本法人「データブリックス・ジャパン株式会社」を設立しました。この発表は2020年9月11日に行われ、同社のカントリーマネージャーには業界で15年以上の経験を持つ竹内賢佑が就任します。竹内は以前、セールスフォース・ドットコムにおいてコマースクラウド事業部の執行役員を務めていた実力者です。
この日本への投資は、Databricksがシンガポールとオーストラリアにビジネスを展開してからわずか2年後に実現したものであり、アジア太平洋地域と日本の市場でさらなる成長を目指しています。同社は今後1年間で日本市場におけるプレゼンスを2倍以上に拡大する計画です。また、エド・レンタやグレッグ・テイラーといったリーダーシップを強化したことで、アジア太平洋地域におけるビジネス拡大の基盤を整えました。
日本市場への進出は、急速な市場の成長を受けたもので、主な顧客にはソフトバンクや日本経済新聞社があります。ソフトバンクはDatabricksを活用し、データに基づく新しいインサイトを提供する共通データプラットフォームを構築しています。また、日本経済新聞社は、AIを利用した記事の推奨アルゴリズムにDatabricksを導入しています。
さらに、Databricks社による投資は、日本政府が掲げるクラウドファーストモデルの推進とも合わせて行われており、企業の生産性向上とAI技術の導入が期待されています。日本政府は2018年に、2023年までに1,600の地方自治体がパブリッククラウドを活用することを目標としており、急速な導入が進む各分野において大きな影響を与えています。
Databricksの最高収益責任者ロン・ガブリスコーは、日本市場への戦略的な投資が多くのデータチームに効率的なデータプロジェクトの機会をもたらすと述べています。同社は、すでにシンガポールやオーストラリアで市場をリードする幹部を雇用しており、急成長を遂げてきました。特に、Grab社のような顧客は、Databricksを使用し、ユーザーごとにパーソナライズされた顧客体験を実現しています。
竹内社長は、デジタル変革を進める企業の支援を通じて、日本市場での急成長を推進する決意を固めています。彼はエンタープライズテクノロジーの分野で輝かしいキャリアを持ち、アドビ社のアライアンスおよびエンタープライズセールスチームを指揮した経歴もあります。
Databricksは、2018年に年間経常収益が前年比で2.5倍に増加した後、2019年2月に2億5000万ドルの資金調達を成功させ、同年10月には4億ドルを調達しました。企業の評価額は62億ドルにまで達しています。オープンソースのApache Spark™やDelta Lake、MLflowのクリエイターによって設立された同社は、企業のデータチームが直面する様々な課題を解決するための支援を行っています。
まとめ
データブリックス・ジャパン株式会社は、グローバルで唯一のデータ&AI企業として、世界中で7000以上の企業にサービスを提供しています。日本市場におけるサービス展開を通じて、データエンジニアリングや機械学習、アナリティクスなどの分野での革新を加速させることが期待されています。今後の展開に注目が集まります。
会社情報
- 会社名
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Databricks Japan株式会社
- 住所
- 東京都港区六本木1丁目4-5アークヒルズサウスタワー16階
- 電話番号
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03-6821-1670