安全性と効率向上
2025-07-09 18:06:23

次世代の橋梁点検が実現!最先端ドローン技術で安全性と効率を向上

次世代の橋梁点検がもたらす新たな可能性



2025年6月18日に兵庫県姫路市で行われた橋梁点検デモンストレーションは、社会インフラの維持における画期的な進展を示しました。株式会社旭テクノロジー(ATCL)が主催したこのイベントでは、地方自治体と建設コンサルタントが集まり、最新のドローン技術を駆使した橋梁点検の新しい手法が紹介されました。このデモでは、ドローンを使用することによる効率化や安全性の向上、デジタルデータの利活用に関する説明が行われました。

現状の課題と新たな革新



老朽化が進む社会インフラの維持管理は欠かせない業務ですが、従来の手法には多くの問題があることが指摘されています。例えば、橋梁点検車の使用には周辺環境の整備が必要であり、高所での点検作業における危険性も無視できません。点検結果の紙ベースでの保存は過去の履歴を調査する際に手間がかかるため、デジタル化が強く求められていました。これらの課題に対し、ATCLはドローンを活用した点検手法を開発し、次世代の橋梁点検モデルの提案を行っています。

デモンストレーション内容



使用機材


今回のデモンストレーションでは、以下の機材が使用されました。
  • - DJI Matrice 350 RTK:橋梁全体の点検に使用。
  • - DJI ZENMUSE L2:高精度LiDARシステム・カメラ。
  • - Flyability ELIOS3:狭小部点検用。

これらの機材を用いて、参加者は橋梁点検の最前線を体験しました。

2機体体制の実施


デモでは、ELIOS3を点検機体、Matrice350RTKを監視機体として使用し、両機の連携による効率的な点検が行われました。上空からの映像と近接点検を組み合わせることで、全体像から詳細まで漏れなくチェックすることが可能になりました。特に安全性を担保するため、上空からの監視機体が合流し、操縦者と副操縦者はタブレットでリアルタイムの映像を確認しつつ記録を進めることができました。

3D点群データの生成


Matrice350RTKによって撮影され生成された3D点群データは、橋梁全体の状態把握には欠かせないものでした。特に、従来では難しかった狭隘部の点検も可能にし、効率的な記録が実現されました。2台のタブレットを使用し、Aタブレットでリアルタイム映像を、Bタブレットで過去の点検報告書を表示することで、従来の方法に比べ時間短縮と記録の精度向上に寄与しました。

参加者の反応


デモは多くの質問と好意的なフィードバックを受けました。特に、狭小部点検の効果や、ドローンによる低コストの運用、安全性の向上など、参加者からは直感的に理解できる点が評価されました。また、ドローンを用いることにより、点検作業の効率化が図れるとの声も多く聞かれました。

期待される今後の活用


デモで取得した3D点群データは、橋梁の経年変化を定量的に評価できる重要な材料です。これにより、劣化の兆候を早期に発見でき、予知保全へとつながることが期待されています。今後、ATCLはこの技術を用いて、広範囲なインフラ維持管理の支援を進めていく方針です。

まとめ


今回のデモンストレーションは、橋梁点検における未来の可能性を示すものでした。ATCLは、社会インフラの維持管理において、安全性や効率性を重視しつつ、デジタル技術の活用を進めることを表明しました。これにより、より安全で効率的な社会の実現が期待されています。


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会社情報

会社名
株式会社旭テクノロジー
住所
兵庫県姫路市青山西4丁目4-1
電話番号
079-267-5711

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