高齢者の賃貸問題解決
2024-04-30 07:00:01
高齢者が住みやすい社会へ。新たな賃貸サービスの誕生
「高齢者が家を借りられない」という問題が、社会的に大きな関心を集めています。この課題は、多くの高齢者にとって切実なものであり、私自身も母の体験を通じて実感しました。68歳の母が賃貸物件の相談を不動産業者にした際、年齢を理由に断られてしまったのです。国土交通省の報告によると、2025年には高齢者世帯が1,427万世帯、単身高齢者が751万人になると推計されています。これに対して、現実には多くの高齢者が賃貸契約できない障壁に直面しているのです。
この現象の背景には「高齢者=死亡リスクが高い」という先入観が存在しますが、実際には現役世代の孤独死率も高く、60歳代の孤独死率は30%に及びます。その中でも、高齢者が無条件に住宅を借りられない理由として扱われるのは不適切であると考えます。政府もこの状況を受け、2024年には「住宅セーフティネット」の改正法が施行される予定ですが、民間レベルで何ができるのかを模索した結果、私たちは新たなサービスを開発しました。
このサービスは、ライフサポートジャパン株式会社が提供する「高齢者賃貸契約解約手続き代行サービス」です。このサービスは、賃貸契約を結んだ高齢者が亡くなった場合、家主や不動産業者が負担する煩雑な手続きを代行するものです。具体的には、入居者の死後の処理や、退去費用の一部負担を含む死後事務委任契約という形で提供されます。この契約によって、委任者が亡くなった後の各種手続きを一括で任せることができます。
高齢者が入居した後、相続人が見つからなかったり、海外に住んでいるなどの理由から、賃貸契約の解約手続きが行えず、家主や不動産業者が大きな負担を強いられる事例も増えてきました。そのため、当社のサービスを利用することで、賃貸契約の解約から残置物撤去までを効率よく行うことができます。これにより、家主や不動産業者の金銭的、精神的な負担を軽減することができるのです。
特に、現在の社会状況では「3人に1人が高齢者」となるとも言われ、今後ますます高齢者向けの賃貸市場は拡大すると考えられます。当社のサービスは、家賃債務保証会社と連携することで、高齢者の賃貸住宅への入居をより円滑に進める手助けをしています。これにより、高齢者が住まいを見つけられる機会が増加し、不動産業者も安定した入居者を獲得できるメリットがあります。
今後は、国土交通省の調査によると2040年には約1,600万世帯が高齢世帯になるとされているため、我々はこの市場にさらなるサービスを提供していく予定です。具体的には、IoT機器を利用した見守りサービスなど、時代に合った新たなサポートを展開し、より多くの高齢者が安心して暮らせる環境を整えていく所存です。高齢化社会に対応したこの取り組みは、社会全体の福祉向上にも寄与するものと信じています。
会社情報
- 会社名
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ライフサポートジャパン株式会社
- 住所
- 埼玉県さいたま市桜区西堀2-6-16-3
- 電話番号
-
048-859-6894